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マルクビツチハンミョウ - an oil beetle - Meloe corvinus

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毎年この季節になるとフデリンドウが出てくる場所があるので巡回すると、這いつくばった視線の先の枝を、傲慢というか、弱気というか、ともかくこの無様な甲虫が尻を引きずりながらのろのろと歩いているのに気づいた。

ははーんツチハンミョウだなと思いつつ、実のところこの連中はあまりじっくり見た記憶がない。まえに見た近縁のマメハンミョウは毒毒しくて、わたしヤバいんですよオーラを全方位に振りまいていたが、これはやや地味な濃紺、だけど光を鈍く反射する風体はやはりどこか異様。

数は多いのだから文句を言う筋合いはないが、甲虫には進化の果ての窮屈を感じることが多い。鞘翅の軛とでも言うべきか。


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[写真撮影 : 2017/04 - 長野県 - 約25mm - 個人的博物館本館のその他の甲虫のなかまのページへ]
[photo data : 04/2017 - Nagano, Japan - abt. 25mm - visit the main museum ("
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