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[這いずり日記] 八ヶ岳山麓 2012/初夏

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ちょっと仕事で煮詰まったのと、六月の後半はいくつかの仕事が重なって身動きが取れないことが予想されたので、日程を無理に詰めて、三泊でいつもの八ケ岳山麓に出かけた。


丁度二年前、同じ時期に行っている。その時の記録を見ると、鳥はまずまず、虫はまだまだ、などと書いているが、今回、鳥の顔ぶれはだいたい前回同様、虫は前回よりだいぶ出てきている、ということになろうか。鳥は前回が22種、今回は29種。確かにカッコウとキビタキは今回も目立ち、クロツグミも来ていて、賑やかと言う程ではないが、まあまあだ。夜、久しぶりにフクロウがゴロスケホッホと啼いていたのもよかった。

虫はまだ蛾が中心だけれど、カミキリもオトシブミも出ていたし、蛾も大物が少ないとは言え中小の、特異な風貌のものに多く収穫があった。最近の僕の興味の先っぽは双翅類の顔と蛾のたたずまいなので、これで十分というのもある。蛾達との深夜の共同作業を、帰宅後、いくつか仮に仕上げて、理事に見せたら、見るなり「げー」と言って去って行ったから、ここから生まれる作品がとんがっていることもたぶん間違いはない(笑)。

それから帰り道、車の屋根を開けて甲府盆地を走り下りていったら、前方の空、雲の中、高い方に富士山がにゅっと頭を出して、なんだか怖かった。富士山も大人しく、優雅に見えることもあるが、今日のは不気味で、車中ずいぶん気まずい思いをした。この気分を、あれでも撮っておくか、と思ってサービスエリアに入ったが、あいにく富士山の方角が塞がっていたので、写真は南の方。


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[写真撮影 : 2012/06 - 山梨県甲斐市] [photo data : 06/2012 - Yamanashi, Japan]
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