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[這いずり日記] 長野・諏訪方面 2013/冬

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仕事のぽっかりと空いた理事が、出かけよう出かけようと言うので、また性懲りもなく甲信越方面に出かけた。


靴は何がいいかなぁ?と聞くので、少し歩くと思うから、長靴にロングスパッツ。と答えると、理事はいそいそとロングスパッツを長靴にガムテープで固定しようとするので驚く。それはジャングル、ヒルよけの時の処方箋で、雪の時は普通に着ければいいの、と説明しつつ考えるが、確かに最近、夫婦で雪の山はあまり歩いていない。16年前、雪に弱い今の車に買い替えてからが顕著で、真冬となると、3年前の福島、10年前の諏訪くらいしか思い当たらない。今回持参したロングスパッツも、ひょっとしたら雪を見せるのは初めてかもしれない。

一泊二日の間、天気は概して良かった。特に一日目は、現地の人が「今冬一番のいい天気」と評するほどの青空で、サクサクと雪を踏んで歩いて行くと、白と青で、雪目になりそうなくらい眩しい。が(夏のグダグダぶりとは見違えるように)颯爽と滑空し、カケスが枝に積もった雪と遊んでいる。珍しい方では、翌朝、風雪の中ヒレンジャクが宿り木に集まっているのを見たし、林の中の薮で、オオマシコミヤマホオジロも見た。

人も車もつるつるとよく滑ったが、最後は上諏訪の片倉館で風呂にも漬かって、コンパクトながらよい旅行きだった。そして、中部山岳の雪の林なんて、自分のフィールドのようにさえ思っていたが、思いこんでいることと、実態が、年月とともにズレている、と再確認できただけでもよい収穫だった、心から。

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[写真撮影 : 2013/01 - 長野県] [photo data : 01/2013 - Nagano Pref.]

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