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[這いずり日記] 長野方面 2014/春その2

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東京に帰ったらほとんど初夏になっていて驚いたが、山はまだ春。小屋の近辺はようやく桜が咲いて、よく見るとアケビだのなんだのも咲き出したところ。


日に日に、とくに雨の後は、緑の葉が増えてきて心楽しくなるが、一方で、鳥や小動物の観察最適期は過ぎつつあることになる。サンショウクイにしても、オオルリにしても、毎日小屋の前まで来て挨拶をしていくが、だんだん伸びてきた葉が邪魔をし出す。まだ大丈夫だが、体の一部が葉に隠れるようになってきた。

あまり数が多くないコサメビタキ、それから恐らく
サメビタキが出たほかは、ニューカマーはいなかった。そう言えばカッコウ系の声も聞かない。もっとも前回はおなかいっぱいになるほど出たのだから、これくらいでちょうど良い。キビタキなども結局昨年と同じような分布に落ち着いて、仲良く喧嘩をしている。鳥に関して言えば、東京との最大の違いは夏鳥の有無、ということになる。東京にはツバメくらいしか来ないから。

虫はアシナガバチやクロアゲハが飛び出して、少しずつ増えているが、大物という観点から言うと一回休み。いずれにせよ、鳥・小動物の時期が過ぎれば長く虫の日々となる予定なので、これもこれでよしとしよう。

夜、フクロウの声に耳を澄ましていると、かさ、こそと草の音がするので見ると
鹿の群れが眼前を通過していく。まぁ、いろいろ楽しみの多い春だ。

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下の方の部落では、田んぼに水が入った。

下の方の部落では、田んぼに水が入った。

急な通夜でトンボ帰りした、東京から帰りの夜のあずさ。

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[写真撮影 : 2014/05 - 長野県] [photo data : 05/2014 - Nagano]
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