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[這いずり日記] 長野方面 2015/秋その2

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どんどん寒くなる山で、いろいろイベントが盛りだくさんの一週間を過ごす。最後はくたびれて寝込んだ。

事態はもう躊躇いもなく秋で、葉はあちこちで色づき始めているし、朝晩の冷え込みも徐々に厳しい。今回滞在中の最低気温は 10.0C、鹿が色気づくのも時間の問題だ。思わず暖房、という言葉さえ頭の片隅にちらつくが、さすがにまだ九月だ、と互いに言い聞かせて自重する。しかし雨の日は冷える。今年はちょっと早い。

鳥は静かなようで多少の動きはあった。当地で夏を過ごした渡り鳥は去ったが、その空いたスロットに、見慣れない別の夏鳥がちらほらと目に付く。特にエゾビタキ、
キビタキ。恐らくもっと北の方から南に下りて行く途中に立ち寄っている個体だと思われる。囀るわけではないが、フレッシュな連中が目に入るのは素直に嬉しい。それから、これは多分標高の高いところから、カケスが下りてきて騒ぎだした。

虫はもうだいぶ厳しい。しぶとく残っていたヒョウモンも文字通りボロボロで、ハチ、トンボやカメムシとかを除くとすっかり少なくなった。それでも、
コアオハナムグリが突然大発生したり、樹液スポットにルリタテハがしがみついていたり、まだ動きはある。夏以降、ベランダの軒に営巣していたキイロスズメバチは、理由は不明だが巣を放擲した。一方僕を攻撃したコロニーは健在だ。

昨年ほどではないが胡桃の実がたくさん落ちてくるし、冬を控えて
リスは高揚の季節。理事によると、早朝に散歩をすると道で胡桃を拾っている連中がたくさんいるという話だし、一度は朝早く、理事が小屋の前で腰掛けていると、一匹のリスがクルミをくわえたままトコトコとやってきて、ほんの1m先でコリコリと外側の青いところを食べきり(食べるんだ)、理事の脇の下をくぐったその先で初めて人の存在に気づいてすっころげた、とか、まぁ愛すべき連中ではある。

絶賛開花中も減ってきて、イヌゴマ、
ツリフネソウ、キツリフネ、ツユクサ、ノコンギク?、ハルジオン、オトコエシ、ムクゲ、ツルフジバカマ、ヌスビトハギ、ゲンノショウコ、アカツメクサ、オオバコ、キオン、同定中のノギク、サラシナショウマ、ヤマトリカブト、アケボノソウ、イヌタデ、ママコノシリヌグイ、ミズヒキ、ノボロギク、オタカラコウ、ヤブマメ、ブタクサ、ダイコンソウ、ススキ、マツヨイグサ、シュウカイドウ[new]、クサノオウ、ヤクシソウ[new]、ツルニンジン[new]、フジアザミ[new]。隣人によると今年のキノコは不作ということらしい。

今回は、親の納骨という儀式があったので、写真のテーマは「不在」ということで。

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[写真撮影 : 2015/9 - 長野県] [photo data : 09/2015 - Nagano]
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