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[這いずり日記] 長野方面 2015/冬その3

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暮れの一週間は小屋暮らし。


今まで親とか、親とともに暮らす正月というものを年末年始の軸に据えていたから、ぱたぱたと両親が亡くなった今、年末年始の再構築が必要になっている。いっそ旅行、とか理事に持ちかけたが、小屋。と即答があり、ならばと小屋で過ごした。おむすびをこさえて近隣の山中を歩いたり、まぁゆっくりした。

異常気象だ。時々ぱらぱらと降雪があるとは言え、積雪は皆無。道の除雪を頼んでいる下の部落のおっさんに年末の挨拶に行くと、昔、小学校五六年の頃、一度こういうことがあったが、以来4-50年ぶりの椿事だという。三日のうち二日は雲ひとつない快晴で、気温はおおよそ -5Cと+5Cの間で移行するが、陽射しが強力なので、山の雪がどんどん融けて行くのが見て取れる。

鳥はぱっとしない。
シメやジョウビタキ、モズなどの里の鳥が上がってきている一方、山の鳥は気配が希薄だ。もう少し上の方に移動したのだろうか。それでも、ベニマシコ、マヒワ、アトリなども時折姿を見せる。獣は、雪がないので痕跡がすくなく、正直よく分からない。今回はカモシカとの遭遇はなし。センサーカメラにテン、シカタヌキ

車で谷から出ると、例年なら、深く厚い雲に覆われてほとんど姿を見せない高山の連中が、西の常念槍穂高から、東の富士金峰、南の鳳凰駒、北の八つ蓼科までくっきりと見渡せる不思議。

まぁそんなこんなで、生き物の写真が手薄な一方、滞在日数も反映して山の写真が多かったので、多めに掲載する。

↓買い物に出た西の方角から、霊峰マチャプチャリ、じゃなかった権現。
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川は流れていて、同時に凍ってもいる。
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西の方角から見ると、阿弥陀が一番威張っている。
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上を見ると枯れ枝ばっかり。
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下を見るとあるべき雪がない。
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これはいわゆる大同心小同心といった皆さん。すっかりご無沙汰しています。
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心象風景()
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蓼科山も昔のチャーハンみたいな格好をして、ぬっとした独自の存在感がある。
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誰も遊んでくれないので、影に遊んでもらったり。
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写真撮影 : 2015/12 - 長野県] [photo data : 12/2015 - Nagano]

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