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[這いずり日記] ほとんど一回休み〜長野方面2016/冬その4

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理事を連れて山に帰ったものの、ただでさえ年末で忙しいところ、今年は出張が入って仕事で忙殺。ほとんど何も出来ずに、大晦日の深夜というか、元旦の早朝というか、そういう時間に東京に戻った。

あまり変化はない。あいかわらず今年はアトリが動かずにいて、小屋の窓からのぞくと、目の前のケヤキの下の原で、ツグミ類と一緒になって枯れ葉をひっくり返しているのがよく見える。そのケヤキの下枝にハイタカが止まったくらいで、あとはニュースはない、というかそもそもほとんど観察できていない。気温はだいたい +5〜-5の間を上下して、時々白いものも降るが、どちらかと言えば穏やかな日々が続いている。

親が二人とも死んで、正月はもういいや、という気分だ。あらためて思うに、正月というのは家、あるいは家への意思と言ってもよいが、そのようなものと密接に結びついたものだと気づく。ならば親も子もなく、家への意思もない身とすれば、何をしても嘘くさくなるのが道理だ。だからもう何もしない、旅行でも行っていっそ正月から身を遠ざけたいとすら思うが、理事の親が健在なので、そうも行かぬ。まね事のような、年貢を納めるような、そういう正月がつづく。

写真は一回しかできなかった散歩の途上で、山とか水とか、そんなものから。意図したわけではないが、夕方、流れに夕陽が差したので、金箔みたいな、クリムトみたいな、お節料理みたいな、正月っぽい、どことなく目出度そうな写真をうまいぐあいに確保することができた(笑)。
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これは峰の松目。上の方から見ると見下されがちだが、下から見れば山の風格がある。
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これは権現。
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あとは、期せずして、右上から左下へ、流れる道の写真四枚で今回はおわり。
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[写真撮影 : 2016/12 - 長野県] [photo data : 12/2016 - Nagano]
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