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[這いずり日記] 「木」の巻〜長野方面2017/春その4a

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4月の19日の面倒な用事が東京で片づいて、せいせいした気分で山に帰り、そのまま山に居ついているから、日記を区切る機会がない。長くなってきたので、一旦四月分までと言うことで切っておこうと思う。

四月の後半は、この土地にとっては一年で最もドラマチックな動きがある時期だから、書くことが多すぎて困るくらいだ。アトリを筆頭にまだ留まっている冬鳥がいる一方で、クロツグミ・トラツグミに続いて、オオルリキビタキサメビタキ・コサメビタキのヒタキ連合、ウグイス・センダイムシクイ・ヤブサメ・メボソムシクイのムシクイ連合、それからノジコサンショウクイ・クロジなどの渋い連中が次々に現れる。もちろん喜びもあるが、今年も来てくれたか、という安堵の思いの方が大きい。

桜で一週間から十日、だいたい他の花も遅くて、モタモタしているうちに後続ランナーが追いつき、ムラサキケマンが咲く前にミヤマエンレイソウが咲いていたり、植物業界は順不同のカオスみたいになっている。そもそも 4/30 現在、小屋周辺の桜はまだ満開ではない。
エドヒガンもソメイヨシノもマメザクラも、まだ一輪も咲いていない。ケヤキもエゾエノキもクルミも、まだ葉を出していない。

葉が出ていないから見通しが利いて、動物が浮かれているこの季節はほ乳類の観察適期でもある。
ノウサギは僕の姿をみて一応10mくらい逃げ、逃げた先で最初は緊張している風だが、そのうち気が緩んで草を食べ出し、あげくにはうとうと居眠りをしたりする。カモシカは相変わらず視認できないが、センサーカメラに写っているから間違いなく近くにいる。ただ、去年の糞場は今はタヌキの溜め糞場になっているし、今一つ行動パターンがわからない。

まぁとりとめがないが、とにかく、春が全面展開だ。歩いていても、よく生き物が見えて、虫にたかられず、危険も少ないし、何より暑くなくて良い。

絶讃開花中(確認したもののみ):アブラチャン、アズマイチゲ、キバナノアマナ、ニッコウネコノメソウ、ワサビ、未同定ハコベ、[以下ニューエントリー] カキドオシ、ヤマエンゴサク、西洋タンポポ、コブシ、ヒメオドリコソウ、タチツボスミレ、エイザンスミレ、ボケ、ヒカゲスミレ、ニリンソウ、ミヤマエンレイソウ、ヤマウグイスカズラ、ヒトリシズカ、ヒゲネワチガイソウ、コハコベ、イヌナズナ、サクラソウ園芸種、タネツケバナ、シバザクラ園芸種、ユキヤナギ、未同定ヤナギ x 2、ミツバツチグリ、セントウソウ、ヒメカンスゲ、レンプクソウ、ミツバツチグリ。

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だいぶ下りていったところ、観音堂の桜はことしもよく咲いた。
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[写真撮影 : 2017/04 - 長野県] [photo data : 04/2017 - Nagano]
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