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[這いずり日記] くだり坂~長野方面2017/夏その5

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統計を見るとわかるが、当地で最も寒いのは一月と二月の接合部である。それからちょうど六ヶ月後、同じように、七月と八月がくっついたところで気温は最高となる。

七月末の峠を越えると後は下って行くわけだが、去年にも書いた通り、この峠越えを境としていろいろな景色が変わるような気がする。なにより、鳥が啼かなくなる。それでもクロツグミはまだ夜明けに15分、たそがれ時に5分声を聞かせてくれるが、日中は突発的な鳴き声だけ。カラ類にメジロ、コゲラ、場合によってはセンダイムシクイやヒタキの子などが群れをつくりだした。

虫も、ウシアブ類やホタルが七月で終わり。八月はかわりに
オニヤンマやオオムラサキ(出た)などの大物があらわれた。七月は油断すると家にアブが入ってきたが、八月はクワガタが入ってくる。蝶も、オナガシジミ、ジャノメチョウ、何回目かの発生のミヤマカラスアゲハ、微妙に顔ぶれが変わっている。

ただ、季節の変わりを云々するには、今年の八月前半は、天気が悪過ぎた。毎日のように雨が降って、台風までやって来て、鳥も難儀していた(
オオルリの若鳥が落鳥していた)し、何よりあまり観察に出られなかった。ただでさえ人が多く、その上に北海道まで日帰りで葬式に行ったりして、無理の結果風邪を引いて寝込んだりして、絵に描いたような低調の日々を過ごした。低調のうちに、なんか、色々終わってしまったなあ。心中少なからぬの落胆がある。

花はまたいろいろ咲いた。今年は
ヤブカンゾウがたくさん咲いてうれしい。要注意のものも、カリガネソウ、シデシャジン、いろいろ咲いたけど、シキンカラマツの姿が見えない。
△咲いた ▼散った
[開花中]イタドリ、アラゲハンゴンソウ、ヤマハギ、クサノオウ、ドクダミ、ゲンノショウコ、ムシトリナデシコ、ダイコンソウ、ミツモトソウ、ヒメジョオン、▼ヤマホタルブクロ、コバギボウシ、アカツメクサ、シロツメクサ、ヤマアジサイ、クサフジ、ヒメフウロ、△ボタンヅル、△▼シデシャジン、△▼ウバユリ、△ヤブカンゾウ、△
オカトラノオ、△ウツボグサ、△マツヨイグサ、△カリガネソウ、△キンミズヒキ、△ミズヒキ、△オトコエシ、△ヤブジラミ、△ガガイモ、△ツユクサ、△ヌスビトハギ、△ママコナ、△フシグロセンノウ、コンフリー、△カントウヨメナ、△チョウセンヨメナ、△クズ、△ベルガモット、△キオン、△イヌトウバナ、△シシウド、△フヨウ、△ツリフネソウ、△キツリフネ。

↓台風5号が接近し、大雨洪水警報発令中のわが猫跳峡
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[写真撮影 : 2017/08 - 長野県] [photo data : 08/2017 - Nagano]
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