[這いずり日記] 佐賀・有明海 2011/初秋

ギリシャでぎりぎりまで粘ったので、一息つく間もなく、家で一泊して今度は西日本で仕事である。仕事は予定通り終わったので、今度は九州に渡って居残った。クレタ島の仇、というわけではないが、前からこの季節に一度行ってみたかった、有明海の干潟。

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[這いずり日記] ギリシャ・クレタ島 2011/晩夏

またギリシャにちょっとした用事ができたので、急遽クレタ島に行くことにした。行くことにした、と言っても、アテネでの用事にいつ片が付くかわからず、また次の週は予定が色々とあるという事情があり、なんとかやり繰りをつけたが結局二泊三日という短い旅になった。

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[這いずり日記] スリランカ 2011/夏

スリランカに行ってきた。ここのところスリランカとちょっとした縁があり、もともと数年前に行く予定だったのを直前にキャンセルした事情もあるから、夏の行き先としては最近には珍しくすんなりと決まった。ただその分緊張感に欠けて、準備はかなりダレた。

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[這いずり日記] 八ヶ岳山麓 2011/初夏

一年ぶりに、いつもの八ヶ岳に行ってきた。昨年の六月上旬は「一言で言うと、鳥はまずまず、虫はまだまだ」とか書いているが、今回は六月下旬から七月であったこともあり、またどこか季節が早く回っていることもあり、「鳥はまずまず、虫もまずまず」であった。

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[這いずり日記] 山口・川棚 2011/梅雨

そうそう、確かそう遠くないところに前に行き損ねた島があったはず、カラスバトかなんかいる。下関の所用を片づけた時、頭に思い浮かんだのは蓋井島だった。早速民宿を予約し、支度をしていたのだが、天気図を見ると台風が来ているではないか。

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[這いずり日記] 愛媛・香川 2011/初夏

初夏と言っても、放射能は言わずもがな、今年は既に梅雨入り、台風まで来ているので爽やかさはいささかも感じられないが、ともあれ高松に所用があり、早起きして出かけた。所用自体は予定通りにその日の昼には終わり、そのまま何もなければ内場や竜王山など、高松の奥山に行こうかと思っていたのだが、結局、伊予三島に二泊することにした。


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[這いずり日記] 広島周辺 2011/春

名古屋から久しぶりに帰り、東京の家で三日ほど過ごした後、今度は広島に出かけた。疎開がてら親戚の家に一週間くらい、という予定だったが、理事は急ぎの仕事が入って三日で切り上げ。僕は客先まわりをかねて若干延長。という結果になってバラバラに帰った。毎日勤めに出る必要がないとは言え、自営業者にも時々場所に拘束される仕事というものがあるのだ。


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[這いずり日記] 甲府から名古屋 2011/早春

地震が起きたとき、東京の自宅にいた。税務署の書類を仕上げて、持参しようと着替えている時だった。震度5強、次いで5弱。体験した人は分かると思うが、長い長い地震で、テーブルの下でゆっさゆっさ揺られながら、今後どうなるのだろう、と行く末を不安に感じていた。


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[這いずり日記] 北海道・道東 2011/厳冬

十日ほど、理事がアフリカに行くというので、じゃあ僕もどこかに行こう、ということにした。寒い時期だから、やはり寒いところがいいかな、と考えて道東を選んだ。


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[這いずり日記] 徳島・室戸岬 2010/冬

また四国で用事があったので、居残って今回は東にまわった。徳島県というと、もう大分前に一度仕事で阿南に立ち寄ったことがあるだけなので、ほとんど記憶はまっさらだ。その空白地帯に入って、南阿波、徳島市それぞれで三日ずつを過ごした。

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[這いずり日記] 伊豆・修善寺 2010/秋

理事が誕生日で、しかも珍しく休みだから、明日はどうするか、と尋ねると、尋ねるたびに、家で休む、寿司屋に行く、近所でご飯を食べる、と思いつくままに天真爛漫な答えをする。それが夕方になって、今度は温泉に行きたいと言いだした。四時半に電話して部屋も食事も用意してくれる宿もなかろう、と思ったが、修善寺あたりならなんとかなるか、と考え直して老舗の旅館に電話をかけると、意外にも大丈夫だという。何とも慌ただしい決定だったが、日の落ちた夕方五時、西に向かって車で出発した。
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[這いずり日記] 台湾・墾丁 2010/秋

また高雄に用事があり、台湾に行ってきた。高雄から先、いつもならどこに居残るかちょっと悩むところだが、今回は十月初め、ちょうど鷹の渡りの季節だったので、迷わず台湾最南端の墾丁に向かった。高雄からバスで二時間半のところだ。

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[這いずり日記] フランス各地 2010/夏

夏は毎年長めに出かける。今年は南米にでも行こうかと準備をしていたが、理事がフランスに行きたいと駄々をこねるのでやむなくフランス行きとなった。毎年、ヤマビルに噛まれたり、雷に来襲されたり、ハードな旅につき合わせているから、駄々といえども重い。尊重せざるを得ないのである。 view photo...

[這いずり日記] 愛媛・波方および高縄山 2010/夏

東予方面に用事があったのでわづかな期間だが居残った。今回のコンセプトを「よく横を通ったが行ったことがない場所に行く」ということに定め、今治で車を借りて出発した。

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[這いずり日記] 台湾・台東利嘉林道再び 2010/夏

貯まっていた航空会社のマイレージの一部が6月で失効というので、夫婦で都合を合わせて出かけた。どこに行きたいかと尋ねると、こないだ話を聞いた台湾の山。というので、高雄から台東に入った。


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[這いずり日記] 八ヶ岳山麓 2010/初夏

正月からずっと引きずっていて、どうにもこうにも落ち着かなかった仕事にようやっとメドが立ち、早速出かけることにした。心の重しがとれたような、いい気分である。とは言えワールドカップも始まるし、あまり大げさなことをするような状況でもないので、いつもの、八ケ岳山麓に行くことにした。一人で二泊三日。 view photo...

[這いずり日記] 四国西南部・宿毛〜西海 2010/春

相変わらず多忙なのだが、松山で仕事があったタイミングをとらえて南に下り、五日ほど過ごした。南予は八幡浜・三瓶までしか行ったことがなかったので、宇和島から南は全くの新天地。下りついでに県境も越えて、宿毛・竜串あたりまで足をのばした。

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[這いずり日記] 福島・高湯〜猪苗代〜相馬 2010/厳冬

理事が働きづめで疲れた、温泉に行きたい、というので、昨年の鹿児島に続いて、この季節に出かけた。どうせだから北の方に向かいたいが、家の車はとても雪道を走れる代物ではないので、東北新幹線、レンタカー、あまり遠くない、あたりの最大公約数から福島、と目的地が定まった。 view photo...

[這いずり日記] 東京・お台場〜城南島 2010/冬

理事に週末、お台場の仕事があり、しかも別々のクライアントから連続して、という事情のため、一緒にお台場で泊まらないか、と誘われた。あなたは私が仕事をしている間、鳥を見ていればいいわ、仕事が終わったらご飯でも食べましょ、と言う。確かに宿泊は自費になるし、一人も二人も値段は変わらないから、それはそれで面白い。こうして僕は出かける口実を、理事は帰りの足を手に入れた。
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[這いずり日記] 茨城・涸沼〜銚子 2009/冬

茨城にいくつか用事があったので、その合間を縫って鳥を見ていた。去年の秋にも別な用事で茨城に出かけたが、山の方に行ってあまりよい印象がなかったので、今回は海、それから湖で水鳥を見ることにした。

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[這いずり日記] 台湾・台東利嘉林道〜知本 2009/初冬

また台湾の高雄で用事があったので居残らせてもらった。久しぶりに蘭嶼に行こうかとも思ったが、霧台の印象がどうにも強かったので、今回は脊梁山脈を大きく越えて霧台の反対側、台東・知本あたりの山に入ってみた。台東は何回か来たことがあって親しみも感じているのだが、前回はいつだっただろう?と指折り数えてみるとこれが23年前である。初めて台東駅に降り立った時、駅前はヤシが繁り、客待ちをしていたのは人力車と輪タクだった。それは36年前。僕もついにそんな昔話ができるようになるとは。実に恐ろしい。 view photo...

[這いずり日記] 和田堀公園・善福寺川伐採計画について 2009/秋

これが這いずり日記かと言うと違和感があるが、まぁ別の意味で這いずっているということで、このカテゴリに入れることにした。

僕がいつもこのサイトで「裏の公園」と呼んでいるのは東京の和田堀公園、とりわけその周縁部なのだけれど、十日ほど前、友人と二人で巡回に出かけて仰天した。いつものエリアを含む幅広い地域の樹木に、赤テープが巻かれていて、そのテープには黒々と「伐」と書かれている。冬鳥の採餌する照葉樹のエリアも、ハバチや寄生蜂の豊かな潅木のエリアも、太い木も、中ぐらいの木も、あちらも、こちらも、伐採検討対象樹木、200本以上。狼狽。暗鬱。
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[這いずり日記] ベトナム南部・中部 2009/夏

ラオスがいい、という話を聞いて今年の夏はラオスに行こうかと考えていたのだが、いい、という情報の一方で、どうも鳥が少ないらしい、少なくとも山奥に入り、忍耐強く構えないと鳥の観察は難しい、という情報も上がってきて、大いに迷っていたところ、仕事に疲れた理事が「ベトナムにしましょ」というので結局ベトナムに出かけた。「ベトナムにしましょ」という理事の顔には、「その方がラクチンそうだから」という表情がありありと見て取れた。
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[這いずり日記] 八ヶ岳山麓 2009/初夏

蛾の写真の整理をしていたら、蛾の実物を拝みたいという欲求が湧いてきたので、新しいカメラのテストもかねて、また八ヶ岳の麓に行ってきた。


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[這いずり日記] 群馬・六合村〜草津 2009/初夏

日程が取れたのと、気分転換の必要があったので、吾妻とともに久しぶりに吾妻川を遡った。吾妻川や神流川の流域はどちらかと言えば親しい地域だが、六合村とか草津とかまで行ったのは、自分でも前回いつ行ったのか覚えていないくらい前のことなので、記憶に合致しても、ズレがあっても、それぞれ新鮮な思いがした。 view photo...

[這いずり日記] 隠岐・島後 2009/春

豚インフルエンザ騒ぎの中、大阪〜広島〜山口にかけて用事があったので、そのまま暫時西日本に居残ることにした。山陰か隠岐か、頭の中では当初二つの選択肢があった筈なのだが、気がつくと、無意識が勝手に山陰の選択肢を消していた。というわけで、隠岐諸島のうち、一番大きくて丸い島後に出かけ、五日ほどとどまった。 view photo...

[這いずり日記] 南東北、山形と宮城 2009/早春

理事に振られたので、珍しく友人と男二人、東北の旅である。どこに行きたいか、と聞くと、温泉。それも銀山温泉。とか言うので、まずは銀山温泉で二泊。その後山を越えて太平洋側に戻り、仙台平野の南と北、鳥の海、それから蕪栗沼など登米周辺で鳥を中心に見た。

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[這いずり日記] 西南トラキア地方、あるいはギリシャ・エヴロス県 2009/厳冬

ついこないだのような気がしていたが、前回ギリシャの地を踏んでから既に15年が経っていた。通算すると確かに二回目なのだが、一回目では三ヶ月余を過ごしていて、色々な意味でギリシャは僕にとって特別な土地だ。雑で、自己中心的で、でもストレートなギリシャ人に囲まれていると、何だか心の底からほっとする気がしてくる。アテネでの仕事が予定通りに片づいたので、エヴロス県と言ったらよいのか、西南トラキアと言ったらよいのか、とにかくギリシャの東北端、トルコ・ブルガリア国境地帯へ出かけた。ほとんど情報もなくて、情報を集める時間もなくて、いや情報がないのがいいと思ったりして、まぁぶっつけ本番である。 view photo...

[這いずり日記] 鹿児島・北薩〜姶良 2009/冬

不景気の厳冬期、二人集まればマイレージが半分で切符が貰えるということなので、日本の範囲のなかで遠出しようと考えた。奄美大島にしようか、鹿児島にしようか最後まで迷ったが、奄美は天候不順の時期であるらしいし、どうせなら他の季節の方がよさそうだから、鶴の来ている鹿児島にした。餌付けの鶴など見たくないと異議を唱える理事を説得し、北薩・姶良五泊六日の温泉、いや自然観察旅行である。 view photo...

[這いずり日記] 茨城方面〜霞ヶ浦・筑波山・向上庵ほか 2008/秋

常磐道方面に用事があったので、ついでに石岡・土浦の方面、霞ヶ浦を目指した。土浦の里山(宍塚)をうろついたり、筑波山に上ったり、どうも焦点の定まらないまま二日を過ごした。帰る日は霞ヶ浦をぐるりと巡って戻ろうと考えていたのだが、見ていたら何かどうにも色々と厭になってしまって、どこか山寺に逃げようと予定を変更した。 view photo...

[這いずり日記] 米国アリゾナ州南東部 2008/晩夏

昨夏のガボンが今一つしっくりこなかったこともあって、今夏は基本に立ち戻り、自分で調べ、計画し、運転し、歩く、という形にこだわりたかった。ということでアメリカの隅っこ・アリゾナ州の南東辺縁部である。乾燥した平原ににょきにょきと岩峰が立ち並び、生態系的にはメキシコからの渡り鳥と、南北アメリカを行き来する鳥と、あと山の鳥、砂漠の鳥が出会うという、ちょっと妙な場所なのだが、この妙な場所は砂漠で熱せられた熱い空気と、太平洋からの湿った空気が出あう場所でもあって、七月八月はカミナリが凄いのであった。 view photo...

[這いずり日記] 八ケ岳山麓・諏訪 2008/盛夏

五月に続いて、今年二度目の八ヶ岳山麓である。暑い暑い東京から逃げる、という意味合いと、友人の子供を預かるハメになったため世話の手間を省く、という意味合いでの計画だったが、もちろん盛夏ならではの昆虫観察も楽しみであった。予想通り、鳥は遠く高みにいて下りてこなかったけれど、クワガタ・カブトやカミキリにはじまり、ヒグラシの羽化、昼のヒョウモンやヒカゲチョウ、夜のスズメガ、そして何よりも、ヘビトンボ、ツノトンボ、カマキリモドキといった、キメーラのような怪しい創造物との遭遇を大いに愉しんだ。 view photo...

[這いずり日記] 北海道・函館周辺 2008/夏

用事があったというか、用事にして頂いたというか、とにかく夫婦で函館に行ってきた。雨がちではあったけれど、涼しくて静かな自然観察を楽しむ。ただ残念なことに、いつも一番出番が多くて、もう体の延長のような気さえしているレンズが、夏のシーズンを前に緊急修理中なのだった。軽くて短いのをつけても、長くて重たいのをつけても、どうもしっくり来ない。そんな具合だから、折角のクマゲラは撮り損うし、ツバメはピンボケだし、最後までどこか噛みあわない一週間だった。もっとも、クマゲラをはじめ、アオバトだ、ノビタキだ、と理事は終始快調であった。 view photo...

[這いずり日記] 台湾・關子嶺〜阿里山 2008/初夏

前回三月、台湾に行った折、長年探していた鹿野忠雄の紀行が、高雄の誠品書店に平積みされていて吃驚したのだった。しかも中国語訳である。その本を通じ、日本でも再刊が出ていることを知った。読みたかった文章は名著と呼べるものだったが、中国語訳にあたった楊南郡氏の愛情あふれる注釈が原本をさらにすばらしいものにしていることも、思いがけない喜びだった。 view photo...

[這いずり日記] 八ヶ岳山麓 2008/初夏

理事に聞くと今月来月超多忙というので、ひとり、久しぶりに八ヶ岳の山麓に行ってきた。ウスバアゲハが乱舞し、キジが啼き、キビタキも真っ赤、なにより残雪の山が涼しげでいい季節である。夜は夜で、電灯に集まるスズメガに驚嘆した。まったく、電灯は蛾の宗教だ。光の輝きに、ある者はひれ伏し、別な者はのけぞり、いずれも死んだように祈りを捧げている。痙攣の末地面に激突し、そのまま悶絶して祈っている者もある。昼間あんなにつれなかったアメバチモドキまでが、聖体拝領の写真を撮る僕の手を親しげに這い回る。こうして、昆虫のミサは人知れず夜通し続くのだ。 view photo...

[這いずり日記] 栃木・塩原 2008/春

栃木の塩原に行ってきた。毎朝早起きし、地道にてくてくと歩き回る。オオルリ、コルリ、キビタキ、確かに最低限、居るべきものは居るのだけれど、初夏本来の生の過剰さは若葉にしか感じられない。今の日本はどこでもそうだが、多様性も、個体数も、そして精気も全く不足している。希薄。やや釈然とせぬまま帰途につく。 view photo...

[這いずり日記] 東京・裏高尾 2008/春

昨年六月の裏高尾が良かったので、待ちきれずに同じ道を辿ってみた。六月と四月、顔ぶれが全く違うのではないかと期待したのだがそれ程でもない。むしろ春が浅い分まだ役者が揃わぬという感触である。逆に多すぎるのがヒトで、平日の裏街道というのに高らかに世間話をしながら老ハイカーの群れが行進していく。黄金虫を撮影している僕のすぐ後ろで、虫撮ってるわよ、とどこか悪し様に言い出すような始末で、これは敵わないと枝沢の踏み跡に逃げた。 view photo...

[這いずり日記] 台湾・霧台 2008/早春

一週間ほど台湾に行ってきた。昨秋の澎湖から一転して今回は山に入った。南部の山地、霧台に赴き、そこを基地として五日ほど、山中をうろついてきた。以前のことを考えれば、霧台のような場所に日本からの風来坊が簡単に入れるなど想像もできないことだけれど、偶然や幸運もあって、とにかく、いろいろな意味で濃厚な体験をすることができた。山の中、流れのほとりで forktail と対峙している時、下の村から幽かに賛美歌が聞こえてきたりすると、一瞬、脳内の秘密の回路を電流が通過していくような心持ちがした。 view photo...

[這いずり日記] 東京・町田 2008/冬

友人の母親の葬儀の帰り、町田の山でさまよう。


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[這いずり日記] 博多湾 2007/晩秋

関門方面の仕事のあいま、二日ほど自由な時間が取れたので、博多湾のまわりをぐるぐると遊んできた。今の季節、虫もいなければ渡りの途中の鳥もいないから、やや寂しいのは否めないとしても、サギ、カモメ、それから珍しいところではヘラサギやミヤコドリなどが干潟の周囲で越冬していて、東京から来た者には新鮮だった。
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[這いずり日記] 愛媛・松山 2007/秋

松山で半日。取りあえず、てくてくと松山城に上り、蜂やカラスに遊んでもらった。


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[這いずり日記] 台湾・澎湖島 2007/秋

台湾海峡に浮かぶ澎湖島に行ってきた。最初に行きたいと思ってから20余年、台湾というよりは南イタリアみたいな島を、スクーターでバリバリとぶっ飛ばす。20年前の白黒のガイドブックを頼りに、はからずも現在の姿を検証してゆけば、思いっきりの逆風を感じつつ、旅は幻滅と感傷を繰返しながら進んでいくのだった。こうして、昔の詩人がうたったように、風景は常に遠のいていく。 view photo...

[這いずり日記] ガボン 2007/夏

ブラックアフリカ、それも赤道直下のジャングルの辺りはどうしても避けて通れまい、という思いが強くなり、三週間ほどガボンに行ってきた。頭上にトキやコウノトリが舞い、目の横をカワセミやヒタキが飛び交う。或いは、熱帯雨林で羚羊を窺い、猿を追い、また象に追われる。確かに生の豊饒は眼前に面白く展開するのだが、体験としては浅薄で、どこか実感に乏しい。初めての挨拶としては妥当だったが、更に一考を要する、と総括した。 view photo...
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