[お知らせ:ZXW] ブログ移転のお知らせ - WE'VE MOVED !


2009年末を区切りに、このブログを移転し、新装開店します。RSS などは使えなくなりますので、どうぞブックマークや RSS の更新をお願いします。新しい URL は現在とは一文字違いの、http://www.pmnh.org/wpa/ となります。また、タイトルも微修正して wildelife portrait archive に変更することにしました。

We have moved this entire blog over to http://www.pmnh.org/wpa/ . While we keep this old blog as it is for archival purpose, you can view all its contents as part of the new blog.

移転および改装の主な理由は、ソフトウェアの問題でして、今までは iBlog という OS X 用のブログソフトウェアを利用していたのですが、既に製品として放置されて久しく、新しい OS への対応などの部分で不安が大きくなってきましたので、この機会に乗り換えを図ったものです。

新しいブログは、今までのデータをそのまま引き継ぐ形で、鳥、昆虫、その他の生物、お知らせおよび這いずり日記という四本立てに再構築しました。その結果カテゴリやタグを細かくつけることができ、検索性やナビゲート性は向上したと思うのですが、一方で「次」「前」のリンクがないとか、コメントやトラックバックが効かないとか、なんか部分的にエントリの表示順が変だとか、まぁ多少の不具合は抱えています。コメントとトラックバックについてはつけることは可能なのですが、もともとコメントの少ないブログですし、なくてもいいかな、と考えて外してみました。少しこれで様子を見ます。

新しいブログでは、四つのセクターに分割した関係で、RSS についてはそれぞれに対応した四本と、すべてを合わせた一本の、計五本が存在します。作者の希望としては、できるならすべてをカバーする RSS を購読していただければ、と思っています。すべてをカバーする RSS は、新ブログのトップページから購読できるようになっています。

現在御覧になっている wildlife portrait blog (http://www.pmnh.org/wpb/) はこのまま置いておきますが、更新はしません。

ということで引き続きよろしくお願いします。

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Mon - December 28, 2009

[travelog - 這いずり日記:200101Y] 茨城・涸沼〜銚子 2009/冬


茨城にいくつか用事があったので、その合間を縫って鳥を見ていた。去年の秋にも別な用事で茨城に出かけたが、山の方に行ってあまりよい印象がなかったので、今回は海、それから湖で水鳥を見ることにした。

僕の場合、基本というか原点は、山や森を歩いていて、出てくるものとの遭遇をおどろきたのしむ、というスタンスなので、水鳥は門外漢というか、素人同然である。いるものは大抵見えて、ただ、無数に見えるものの中から同質や異質を見極めていく、という水鳥の観察は根気を必要とし、ともすれば粘り強さに欠ける僕の資質にはなかなかそぐわない。

まぁそうは言っても背に腹は代えられない。氷点下の明け方、いつもより一回り大きなレンズを持って湖の水際を歩けば、見慣れた種類の鴨に交じってハジロカイツブリが怪訝そうな視線をこちらに向けている。頭上ではミサゴが飛び、葦原はホオジロ類ががやがやと騒がしい。パリパリと凍りつく髭を撫でながら、まぁこれはこれで楽しいものだな、と認識を新たにした。遠くの方では、マガモだろうか、吃驚するような数の群れが、水の中の泡のように湧き立っているのが見えた。

余勢をかって海岸に出て、漁港で海鴨やカモメに挨拶したりもしたが、海とのつき合い方は正直まだしっくり来ない。これは海で溺れかけたというトラウマとも関係しているかもしれない。などと明け方、寝床で考えていると、窓の外でフクロウが呼んでいる。窓辺に立つと、さっと飛び去った。夜は結構冷えた。



[写真撮影: 2009/12 千葉・銚子海岸] [photo data : 12/2009, Chiba, Japan]

Posted at 03:08       |

Sun - December 20, 2009

[お知らせ:ZXX] 個人的博物館本館更新のお知らせ


個人的博物館本館を更新しました。久しぶりに鳥に戻って、中断していたところの続き、つまり昨年7月の北海道、函館や道南地方で撮影した鳥の写真を追加しました。

更新リストは以下の通り。ヒヨドリ、アオジ、ホオアカ、ホオジロ、ノビタキ、カワウ、バン、オオバン、ハシボソガラス、ハシブトガラス、カワラヒワ、コサメビタキ、カイツブリ、オオセグロカモメ、ウミネコ、ゴジュウカラ、オオジシギ、モズの早贄、スズメ、イワツバメ、ツバメ、ハシブトガラ、ヒガラ、ヤマガラ、ハクセキレイ、キセキレイ、メジロ、アカゲラ、コゲラ、アオサギ、カルガモ、マガモ、アオバト、トビ。

ありがたいご招待旅行だったので、函館の宿は瀟洒なプチホテル、あまり暑くないし、蚊はいないし、おいしいものも食べて、クマゲラを見て(撮影は撮り逃した)、楽しいとしか言いようのない五日間だった。夏の酷使を控えて、撮影機材が揃っていなかったことだけが少々心残り。



[写真撮影 : 2008/07 - 北海道函館市] [photo data : 07/2008 - Hokkaido, Japan]

Posted at 06:39       |

Wed - December 9, 2009

[クモの写真/Spider Photo] ヒラタグモ - Uroctea compactilis - A Disc Web Spider


背中のドクロ模様も鮮やかに、比較的大きなヒラタグモが台所の壁に張り付いていた。最初は可愛いとか言って喜んでいた理事に、図鑑を片手に習性を説明すると「ここに円盤住居を作るのか?」と複雑な表情をする。同じ場所に三昼夜、じっと固まって過ごした後、雰囲気を察したか、忽然と消えていった。[写真撮影 : 2007/05 - 東京都杉並区 - 体長約10mm - 個人的博物館本館の造網性のクモのページへ]


[photo : 05/2007 - Tokyo, Japan - body length about 10mm - visit "Web Building Spiders " page of the main museum]

Posted at 12:15       |

Tue - December 1, 2009

[travelog - 這いずり日記:299101Z] 台湾・台東利嘉林道〜知本 2009/初冬


また台湾の高雄で用事があったので居残らせてもらった。久しぶりに蘭嶼に行こうかとも思ったが、霧台の印象がどうにも強かったので、今回は脊梁山脈を大きく越えて霧台の反対側、台東・知本あたりの山に入ってみた。台東は何回か来たことがあって親しみも感じているのだが、前回はいつだっただろう?と指折り数えてみるとこれが23年前である。初めて台東駅に降り立った時、駅前はヤシが繁り、客待ちをしていたのは人力車と輪タクだった。それは36年前。僕もついにそんな昔話ができるようになるとは。実に恐ろしい。

今では輪タクこそ居ないが、それでもちょっと山の中に入れば、鷹が舞いキョンが吠える原生林帯に突入する。冬とは言っても熱帯だから、カエルもヘビもヤマビルも元気だし、鳥も台湾独特な留鳥に加えて、もうこの辺でいいや、と居着いた感じのサシバ、ノゴマなどの冬鳥が混ざってなかなか飽きさせない。上がっていくと 1000mより上は地形の都合かいつも雲の中にあって、足を踏み込めば五里霧中である。台風の影響もあり道も崩れ始めて、そう簡単に入ってもらっては困るよ、というやんわりとした拒否がじわじわと伝わってくるから、その辺で引き返すのを日課とした。

雲の下に出て下を望めば、箱庭のような眺めのなかに、海が見え、鉄道が走り、畑があって、川が流れている。なんだか、子供の頃、社会科の教科書に出ていたような風景がそのまま眼前に拡がっている。あれはどこにでもありそうで、実はどこにもない夢のような風景だったが、こんなところにあったのか、という思いが湧いてくる。もちろんこれも錯覚に相違ないのだが、錯覚ではないと思い込みたくなる自分も感じる。ある種の恋愛感情みたいに。

なんだか甘いような、苦いような、23年ぶりの台東の旅は予定通りに一週間で終わった。



[photo data : 11/2009 - Taitung Province, Taiwan]

Posted at 01:20       |

Mon - November 16, 2009

[鳥の写真/Bird Photo] ヒメヤマセミ - Pied Kingfisher - Ceryle rudis


本音を言えばカワセミは好きな方の鳥なのだが、根が天の邪鬼なだけに、カワセミが好きと言うのは憚られる。別に博愛主義者である必要などどこにもないが、スズメだのヒヨドリだのには全く興味を示さない人がカワセミと聞くと急に目を輝かせたり、近所の公園で、望遠レンズの集中砲火を浴びて居たたまれない様子のカワセミを見ると、鼻白む思いがする。

とは言え、余分なことを考える必要がなければ、でっかい頭の異形な姿で、全身から食欲をぎらぎらと燃えたぎらせるようにして、大きな眼で下を、下を凝視するカワセミは実に怪しくて愉快だ。キョキョキョ系にせよギョギョギョ系にせよ発声も常軌を逸していて、色に到っては、赤かったり、青かったり、かと思えばこういう白黒もいる。ここまで来たのなら、いっそ角をはやしたり、口から火を吐いたりしてほしいものだ。そして、町の公園でも、アフリカでも、カメラを手にした猿どもを、ほとばしる火焔で追い散らしてほしい。[写真撮影 : 2007/08 - ガボン・ロアンゴ - 約25cm - 個人的博物館本館のカワセミ・ブッポウソウのなかまのページへ]




[photo data : 08/2007 - Loango, Gabon - about 25 cm - go to "Kingfishers and their related birds " (main museum)]

Posted at 12:04       |








































































































































































































































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