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[這いずり日記] 長野方面 2013/秋その3

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拠点の構築が完了し、旅という感覚は消失して、移動というか、どちらが本拠かさえ渾沌としつつあるのだが、発見の報告という意味合いから旅日記として継続する。


海外に出るとたいていの国では東京より空がきれいで、飛行機を降りて湧く雲を見たただけで、ああ、旅に来たなあ!という心持ちがしたものだが、昨今の発見としては、飛行機に乗らなくても、東京から少し離れれば雲の動きがずいぶんダイナミックになることがよくわかった。山すそで渦巻く雲をみていると、倒錯した感想だが、何だか欧州に来たような気さえする。

もっとも、渡り鳥もほぼ去って、虫も息絶え絶え、紅葉にもまだ早いという今の時期では、哺乳類を除けば、空や雲しか目を見張るものがない。足下に目を落とすと、ボロボロになったヒョウモンが時々。夜になると、まだ元気なのは
ヒメヤママユくらいで、クスサンももう峠を越し、生きているのか死んでいるのかわからないような状態で交尾し続ける二個体しかもう見なかった。

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[写真撮影 : 2013/10 - 長野県] [photo data : 10/2013 - Nagano]
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