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[這いずり日記] シンガポール 2014/春

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仕事でシンガポールに行くことになり、久しぶりの海外。例によって業務終了後に少しだけ延泊して、鳥を見て帰ってきた。


時々トランジットでチャンギに下りてはいたが、シンガポールの市内に入るのは本当に久しぶりだ。正確には記憶していないが、たぶん10数年ぶり、もしかしたら15年以上かも知れない。当時はちょくちょく来ていたとはいえ、そういう事情で実のところあまり確たる記憶が残っていない。

都会で小綺麗にしていて、だけど基層はゆるい東南アジア華僑の国、という構図はあまり変わってはいないけれど、小綺麗な都会がさらに(小さな)国土を覆い続けて、そこに外資がどぶどぶと流れ込んで、どうもゆるい基層の方は最近肩身が狭いらしい。

肩身が狭いのは、自然環境の方も同じだ。あちこちで開発が進み、どうやら薬品も使うようだから、マレーシアあたりとはずいぶん感じが違う。少ない保護区はどこか英国風の運営で好感が持てるが、そもそも人が多すぎるし、自然もどこか痩せていて、都会らしい嘘臭さがただよう。そして、ちょっとでも珍しい鳥が営巣すると、場違いなくらいに長くて太いレンズが集まってきて、巣を包囲してしまう。この辺は、東京に通ずるものがある。熱帯であることは救いだが。

今回のコンセプトは、今まで向き合ったことがなかったシンガポールの自然を探訪する、ということだったので、まぁそれはそれでよい。同じことをまた繰り返したいとはあまり思わないが、それなりに楽しめたことも事実だ。最大の収穫は、公園の木の繁みから、僕を見下ろしていた大きなフクロウ三羽。

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市街地の写真は Facebook にまとめて上げてある。

[写真撮影 : 2014/05 - シンガポール] [photo data : 05/2014 - Singapore]
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