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[這いずり日記] 長野方面 2014/晩夏その2

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東京での用事の合間を縫って、山中で四泊。最低気温はすでに明け方で10度。結構さむい。


前回、意気消沈と書いたが、相変わらず雨がよく降る今年の山は、意気が上がらないままに、なし崩しに秋に入ってゆこうとしている。朝から晴れれば、辛うじてヒョウモンやミスジの生き残りがどこからか出てくるが、見れば翅はもうボロボロで、日向の花畑を養老院のようにして生き延びている。

鳥もすっかり気配を消しているが、夏鳥にはまだ残っているものもいる。前回見失った
キビタキは、まだ小屋の前に一羽。川沿いに、オオルリが二羽。クロツグミもまだいる。ただもうすぐ帰るのだろう。夏鳥が去って、留鳥がのこる。晴れれば、鷹がうるさい。

あれだけの勢力を誇った甲虫も一気に姿を消して、目立つのはトンボ、イナゴ、それからスズメバチの巣といったところ。小屋に巣をかけているのはアシナガの二ヶ所と思っていたが、煙突にスズメバチとアシナガがそれぞれ一ヶ所(残念ながら煙突掃除のために薬殺処分させてもらった)。さらによく見ると、軒に見事なスズメバチの巣が姿を現しているのに気づいた。

探索に出ても、あまり写すものがない。ピークのないままにいつの間にか潮が引いてしまったから、空間にも、心にも、ぽっかりと穴が空いたまま。せめて渡り鳥が通過してくれないものかと願う。

写真は同じもの、拡大版をつけて二枚。

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[写真撮影 : 2014/09 - 長野県] [photo data : 09/2014 - Nagano]
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