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[這いずり日記] 長野方面 2015/早春その3

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山の春は一進一退。久しぶりに氷点下五度まで下がった翌週はまたゆるい天気が続く。とうとう、最低気温が10.1度という日まであって、さすがにもう冬には戻らないのだな、と確信めいたものが生まれた。

今回は冬の間に割れた窓ガラスの修理の手配やら、突如不調になった光ファイバーの工事などに時間をとられて、あまり自然観察には時間を割けなかった。季節の変わり目、それなりに忙しい。

それでも周囲に目をやれば、まだ渡り鳥が到着しないこの季節、毎年一番目立つのはイカル。夜明けから目の前の林で思い思いに啼き交わし、日中もよく見るとすぐ目の前の地面で群れていたりする。まぁでも声はきれいで、しゃれた姿のイカルが間近に見られるのはうれしい。

あとは
ゴジュウカラがいつもの穴で繁殖していたり、ウグイスの第一陣が到着したり。北上途上と思われるコガモが数羽、川で休んでいたり。カシラダカやマヒワがまだいたり。アカゲラがイカルの真似をして地面に下りていたり。コガラが今だけの美声で囀っていたり。夜はだんだん大人しくなっきたフクロウに加えて、久しぶりに聞いたトラツグミの声。声といえば、水たまりではアカガエルが相撲の行事のような声を出して日がな鳴いている。

花は他の植物に先立って、アブラチャンがとうとう咲き出した。コブシや柳はまだ。いろいろな生き物の出欠確認をした帰り道、桜吹雪の甲府盆地を車で疾走していると、上空にはもう
ツバメが来ているのが見えた。

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[写真撮影 : 2015/04 - 長野県] [photo data : 04/2015 - Nagano]
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