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[這いずり日記] 長野方面 2015/夏その1

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東京が本格的に酷暑の季節になったので、山に逃げて、山で一週間。


なんとなく全体に生き物の元気がないような気がするが、それなりに出るものは出ている。夜明け、鹿が鳴き、クロツグミがなき、イカルがなき、ノジコがなく。男っぷりが痛快だった向かいのキビタキに気配がなくなったのが心配だが、一応、いるものはいるのだ。

それなのにどこか寂しい感じがするのはなぜだろう。大物の昆虫が少ないと言っても、道をカブトムシが歩いているし、水たまりにはクワガタがひっくりかえってもがいている。タカネトンボもヤンマも飛んでいるし、ヒョウモンだって飛んでいる。目を地面に落とせば、イシクラゲだって出ているのだ。ただ、全体に数が少ないということはいえるような気がする。

鳥の子育てはだいたい終盤にさしかかっている。ヤマガラ、ノジコ、ツバメ、シジュウカラ、嘴が黄色かったり、まだ色が薄かったり、だいたい中学生から高校生くらいのが興味深そうに僕の顔を覗いて行く。まぁ親があまり警戒しない連中は、子供にも無警戒が受け継がれて行く。

そういうわけで、行き所のない、腑に落ちないような気分はそのままに、季節がすすんでゆく。もう胡桃はポコポコ落ちてくるし、気の早い葉は紅葉している。ミズヒキも咲いて、オオハンゴンソウの軍団も間もなく開花。秋を内包した、盛夏がはじまっている。

絶賛開花中:ヨツバヒヨドリ、イタチササゲ、ミズヒキ、オオアワダチソウ、オオハンゴンソウ、ヤマアジサイ、オトコエシ、オカトラノオ、ママコナ、ミツモトソウ、ダイコンソウ、キバナノヤマオダマキ、クサノオウ、ハルジオン、アカツメクサ、シロツメクサ、ムシトリナデシコ、オオバコ、マツヨイグサ、ヤマハギ、ヌスビトハギ、ゲンノショウコ、コバギボウシ、クルマバナ、ヤブジラミ、オドリコソウ、ホソバノキリンソウ、イタドリ、シキンカラマツ、その他(同定が追いつかない)

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これはオカトラノオ。何ヶ所かで生えているが、これは最大の群落。
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[写真撮影 : 2015/07 - 長野県] [photo data : 07/2015 - Nagano]
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