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[這いずり日記] 長野方面 2015/夏その2

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日月と東京で用事を済ませて、また山に戻り、生気を取り戻す。こうやって東京に戻って写真をアップロードしたりしているが、また明日には帰る。もはや東京では耐え抜く自信がない。そもそも暑くて寝られないし。

事情があり(複雑な事情ではない)、今年の盛夏は原則として、ひとり山暮らしとなる。やりたいこと、やらねばならぬこともあり、ちょうどよいとも言える。他人との会話がない夏になりそうな予感がする(笑)。

山はちょうど盛夏だ。当地ではユリ科の夏の両巨頭、ヤブカンゾウとオオウバユリが一斉に咲き出して、ひところより風景に豪華さが加わった。虫も、ヒョウモンやミスジ、あるいはカミキリや寄生蜂などを中心に出回っている。どういうわけか色々小出しに出てくるので、めくるめくような邂逅はないが、まぁそれなりに。心配していたミドリシジミは今年も無事発生。
ルリボシカミキリもやっと出たがすくない。オオムラサキは出ない。子ウサギやヤマドリの夫婦は見たが、近くの人にを放す人があらわれて、それはそれで心配。

この季節、空の紋様がいまひとつ冴えないので、趣向を変えて水の流れを何枚か。いや、仕事で水の写真がいり用になったので、山へ柴刈りに行くような気分で撮りに行った、その副産物から。

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これがヤブカンゾウ Hemerocallis fulva。去年はひと株だけぽつん、と咲いていたが、ことしはみるみる生えてきて数は十株を上回り、ちょっとした賑わいだ。春先は下りている間に里の人が上って来て刈ってしまう(葉を酢みそで食する)ので困ったが、つぼみはつぼみで、干すと金針花になるらしい。台湾でスープに入ってたり、大量に干してビニール袋に収められていたりする奴だ。近所の婆さんは、花のおひたしが一番おいしいと言っている。ま、当分食べる気はないけれども。↓

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それより、胃腸の調子が悪い時に、道端のゲンノショウコを煎じて飲もうと思っている。これは本気。


[写真撮影 : 2015/07 - 長野県] [photo data : 07/2015 - Nagano]
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