pmnh wildlife portrait archive : travelog

[這いずり日記] 長野方面 2015/秋その1

1509ttzw01_w
東京に二泊して、また山に帰る。いろいろやることがあったのだが、そして確かにいろいろ片づけたのだが、台風がふたつやって来て、予定がくるった。

あまり風は吹かなかったが、来る日も来る日も雨で、下りる日だけはきれいに晴れた。雨が降っている間、机にもぐってハードディスクの交換をしたりしながら、鳥はだいぶ落鳥したかな、とか、蝶の生き残りは一網打尽かな、などと考えて侘しい思いをしていたが、いざ晴れ上がってみると、無知な心配は無用、とばかり、ヒョウモン、ヤマキチョウ、セセリ、みな元気に飛んでいる。日が出ている間は、まだいろいろと気配があってたのしい。

鳥はだいぶ去った。今年は全体に個体数が少なかったから、空虚な感じは五割増しだ。ミンミンゼミが鳴いたりしているが、総じて静か。夜中に捨て猫か、キツネか、ヘンな声で鳴くのが気になるくらい。静かな中、ヒョウモンの皆さんは冒険をもはや諦めて、日がなむさぼるようにアザミにしがみついている。花も、虫も、存在感はあるが寂しげで大味。まぁ、一言で言えば秋だな。

絶賛開花中:イヌゴマ、ママコナ、
ツリフネソウ(盛り)、キツリフネ、ツユクサ、ユウガギク(閉店セール)、ハルジオン、オトコエシ、ムクゲ、ツルフジバカマ、ヌスビトハギ、ヤマホタルブクロ、イタドリ、ベニイタドリ、ゲンノショウコ、アカツメクサ、オオバコ、キオン、オオハンゴンソウ(閉店間近)、シシウド、同定中のノギク、サラシナショウマ、ヤマトリカブト、アケボノソウ、イヌタデ、ママコノシリヌグイ、ミズヒキ、キンミズヒキ、ギンミズヒキ、ノボロギク、オタカラコウ、ヤブマメ、ブタクサ、ダイコンソウ、ススキ、マツヨイグサ、その他未同定いくつか。

写真は雨が上がった頃の雲で。山の雲の姿は案外すばやく変化・遷移するので、モタモタしているとあっという間に平凡な景色になってしまうことがある。

1509ttzw01
1509ttzw02
1509ttzw03
1509ttzw04
1509ttzw05
1509ttzw06


↓これはアケボノソウ Swertia bimaculata。なんだかわからないがアリンコに愛されていて、花の上にアリンコが居座っていることが多い。
1509akebonoso25


[写真撮影 : 2015/9 - 長野県] [photo data : 09/2015 - Nagano]
[Sleeker_special_clear]