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[這いずり日記] 長野方面 2016/春その5

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東京にちょっと戻って二泊し、羽田で理事を拾ってまた山に帰った。


何日かの荒天のあい間に、一日、夢のようないい一日があった。ケヤキから一斉に萌葱色の若葉が吹き出したし。地表は竜胆やら蒲公英やら地獄の釜の蓋やら垣通しやら地走りやら、大小の花で思い思いに覆われているし。夏鳥もおおよそ出揃って、その日はほんとうに一日中皆よく囀った。もちろん暑からず、寒からず、陽射しのみやや強かったが、その分新緑が逆光に映えて、また愉快だった。

山で暮らしていると風景にそれぞれ思い入れがある人が多く、紅葉の頃を最良とする人もいるし、盛夏の頃を最善と感ずる人も知っている。ただ僕は、橅の少ないこの地では、欅の木が芽吹いた後の数日がやはり一番すばらしいと思う。

鳥は遅れていたノジコが定位置に落ち着き、そのケヤキの上の方で、気持ちよく囀り始めた。当地では初見の
ツツドリが間近にやって来て朝からないた。上の方にある溜池では、オシドリが定着。また、林のあちこちでキビタキの壮絶な争いが展開している。そういう季節になった。夜は夜で、エゾヨツメとイボタガが揃って挨拶に来た。

写真はそういう訳で夢のような日のケヤキの芽吹き特集。一枚、林の高いところで咲く桜を混ぜる。

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[写真撮影 : 2016/05 - 長野県] [photo data : 05/2016 - Nagano]

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