pmnh wildlife portrait archive : travelog

[這いずり日記] いろいろ素晴らしい 〜長野方面 2016/夏その2

1607ttzw1_7358_w
東京は暑くて仕事にも休養にもならないので、用事だけ済ませて山に戻った。すぐ理事も合流して、選挙に合わせて帰る(住民票は東京に置いている)。

すっかり大人しくなっていたキビ太郎だが、何を思ったか(子作り第二ラウンド?)突然攻撃を再開した。朝の六時半から、ガシガシと窓ガラスを蹴飛ばし、ガラス越しに僕を睨みながらヒヨヒヨと因縁をつけてくる。仕事をしていると僕の横の網戸にしがみつくのも相変わらずだし、どうも、僕も敵認定されているような気がしてきた。しかし、窓を開けて見ていると、僕を見下ろすすぐ先の枝の上から、高らかに勝利のうたを歌ってくれるのは、かなりうれしい。

サンコウチョウは全く鳴き声が聞こえなくなったが、理事の執念深い観察と直感によると「どうもまだいるような気がする」そうだ。引き続き経過観察ということにする。クロツグミや
ノジコのさえずりのなか、夕方探索から小屋に戻ると、裏の草原を、若い牝鹿がかけぬけていく。

小屋では毎年この7月初めの時期だけ、わづかにホタルが飛ぶ。今年も飛んだ。しかも、思っていたよりも数が多かった。夕暮れ、明かりを落としてホタルを見ていると、去ったと思っていたアカショウビンの鳴き声が対岸からきこえてくる。全く、今年の夏はすばらしい。

いろいろなものが素晴らしいから、当然アブも素晴らしい。外で作業したり、佇んだりしていると、ぶんぶんと集まってくる。
キンイロアブが多い。いずれにせよ瞳が吸い込まれそうなエメラルドグリーンの美しい吸血生物なので、東欧、令嬢、あたりの連想でクリスティーナと勝手に呼んでいる。ふるまいはあくまで上品、すぐ襲撃してきたりはせずに、近くで様子を窺うのが常だが、警戒を怠ると服の上からでもぶっすり来る。

まぁ、今年の夏はこれだけいい思いをしているのだから、代償としてうつくしいクリスティーナに血を吸われるくらいは別に良い。ただオオスズメバチは困るが。

絶讃開花中:ハルジオン、ヒメジョオン、アカツメクサ、シロツメクサ、オオジシバリ、カタバミ、ドクダミ、トキワハゼ、ヤマホタルブクロ、ムシトリナデシコ、キバナノヤマオダマキ、クサフジ、ケキツネノボタン、ミツモトソウ、ヒメヘビイチゴ、コバギボウシ、シキンカラマツ、カラマツソウ、クサノオウ、ハキダメギク、コンフリー、ゲンノショウコ、キツリフネ、ヒメフウロ、カナダアネモネ(園芸種)、ヤブタビラコ、ウツギ、シモツケ、ナワシロイチゴ、ユキノシタ。ノイバラは終了、オカトラノオは間もなく。

↓雲の湧く甲斐駒
1607ttzw1_7358
1607ttzw1_3096
1607ttzw1_7215
1607ttzw1_7331
1607ttzw1_7176
1607ttzw1_3112
1607ttzw1_7209
1607ttzw1_7144
1607ttzw1_7309
1607ttzw1_7401

[写真撮影 : 2016/07 - 長野県] [photo data : 07/2016 - Nagano]
[Sleeker_special_clear]