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[這いずり日記] ひとやすみ〜長野方面2016/冬その2

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前回は気の早い雪で大いに驚かされたが、その後は安穏というか、のんびりとした日が続いている。


古くなった薪を選った理事が、これ燃やしといて!と言付けて山を下りて行ったが、毎晩氷点下にもならず、冷え込まないので使う余地がない。四寒三温のサイクルで言えば、ちょうど「温」のサイクルにぴったりとはまったことになる。

鳥も今一つ盛り上がりに欠ける中、少しずつ動きがある。
ルリビタキは地味に増えてきて、道端の大木の上の方で、二羽が争っているのを見た。上の池にオオバンが一羽、当地では初認。あんなにうるさかったカケスが去り、ベニマシコが来ず、マヒワやカシラダカ、ツグミ類も例年よりすくない中、間隙を縫った、というわけでもなかろうが、いつもなら忙しいアトリが、すっかりくつろいだ様子であちこちに分散している。気づくと小屋の前のケヤキにも何羽もいて、プチプチと実を食べているのがわかる。音がするから気づくが、見ていてもなかなかわからない。すばらしい保護色。

最近また
リスの姿を見なくなったね、食われたか、などと外で昼ご飯を食べながら理事と話していると、その会話を聞いているかのように、小屋の前の松の木の横枝に立って、コリコリと松ぼっくりを食べながら、一匹こちらを見下ろしていたのには笑った。その天敵のテンも見た。夜中の三時半、何やらガサゴソ外で音がするので二階の仕事部屋の窓から覗くと、眼下をきれいな冬毛のキテンが去って行ったのだった。

25年同棲している友人が結婚届を出すから届の証人欄に自署捺印してくれ、というので山を下りることにしたが、ちょうどその日から「寒」のサイクルに入った。下りる日、買い物から戻った後に横着して車を外に停めていたが、夜中の二時、マイナス5度。出発しようとして見ると、空の星も地面もきらきらしているが、車にも霜がついて真っ白になっている。エンジンをかけ、窓ガラスの結氷を溶かすのにずいぶん時間がかかった。間もなく冬も本番になる。

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ちょっと絞り切れず、枚数多めでお届けしました。


[写真撮影 : 2016/12 - 長野県] [photo data : 12/2016 - Nagano]
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