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[這いずり日記] 「氷」の巻〜長野方面2017/冬その2a

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一年で一番寒い時期、山で十日ほど過ごす。寒いは寒いし、雪も降るけれど、いまのところ最低気温は -12度ぐらい。今のところ、平年並みからやや暖かめ、というところだろうか。


平年並みといっても厳しい季節だ。厳しい冷え込みの翌日、下の部落の外れにある墓地では、若いキツネが一匹斃れていたし、弱ったシロハラも見た。雪で地面が覆われているから、小屋のまわりのわづかな地面はシメミヤマホオジロが頻繁に訪れる。僕の顔も覚えている風だから、全力では逃げない。

今回の最大のトピックスは(生きた)キツネとの遭遇。もちろんいるのは判っていたし、センサーカメラや双眼鏡を通して見たことはあるのだが、正面からの遭遇は初めてのことだ。それも、僕は(カメラを構えて)じっと立ったまま、キツネが自分からやって来て、10mの近くから僕をじっと見つめ、おかしいなあ、これは何だろう?と振り返り、振り返り去って行くという、個人的には全く理想的な展開で心躍った。相手が逃げて行かない出会いというのはしみじみと良い。

カモシカも今冬はまだ姿を見ていないが、昨年と同じ場所で糞は見つけた。きっといるのだろう。カヤクグリも例年よりずっと下の薮で二羽、じっくりと観察したし、ちょろっと見ただけだったベニマシコも、やはりずっと下の河原できちんと見た。後者はいつもなら今ごろは小屋の近くの白樺に出る時期なのだが、今年の小鳥はやや下に下がったところに居を定めるのがトレンドらしい。だいぶばらけたとは言え、アトリが居座っているからかもしれない。

今回も、生き物以外の写真を山ほど撮ったので、何回かに分ける。まずは氷シリーズ。いろいろ変な形で凍っていて面白い。

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[写真撮影 : 2017/02 - 長野県] [photo data : 02/2017 - Nagano]
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