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[這いずり日記] 「空」の巻。ゲンゴロウ、ホタル、その他〜長野方面2017/夏その4

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基盤を山に置いていると、写真の整理に区切りがつかなくて困る。しかも、夏バテでも何でも、もはや習性として撮影はするから、枚数だけはたまっていく。一言で言うと、整理が追いつかない。

いつものように生き物相を概観しておくと、前回の良く啼く鳥スリートップからセンダイムシクイが脱落。依然盛んに啼いているのはクロツグミ、ノジコくらいで、それにマイペースなイカルがからむという展開。とりわけ、今年のクロツグミは技術もあって、聞いているだけで気分が明るくなる。鳴き真似で呼ぶと、小屋前まで必ず出張してくるのもよい。サンコウチョウは朝、二度ほど鳴き声が聞こえた。

未確認ながら、林の中のセンサーに小振りのイノシシが写っていたのが哺乳類セクターのトピックス。

虫はまったく最盛期に入った。日だまりに、各種ミスジがつい、ついと飛んでいるのを見ると夏だな、と思う。デッキのテーブルが鱗翅類の皆さんに大人気で、昼食時、毎日のようにゲストがやってくる。ヤマキマダラヒカゲ、
クロヒカゲあたりが常連だが、日によってオオミスジ、ウラジャノメ、ルリタテハなども皿の横に止まっている。吸血アブの皆さんも今年は大いに湧いて出て、いまのところ三種類、だいたいは人のいる網戸につかまって様子を窺っている。ゲンジボタルも夜な夜な光り、池に行けばゲンゴロウが泳ぐ。薪置き場にはルリボシカミキリがいて、夜になるとクワガタががんがん窓にぶつかってくる。うれしい。

花はだいぶ入れ替わった。
[開花中]イタドリ、オオハンゴンソウ、ハギ、クサノオウ、ドクダミ、ゲンノショウコ、ムシトリナデシコ、カラマツソウ、キツネノボタン、ヒメジョオン、ミツバ、ジンヨウイチヤクソウ、アカショウマ、イタチササゲ、サワギク、ヤマホタルブクロ、コバギボウシ、アカツメクサ、シロツメクサ、コアジサイ、ヤマアジサイ、マタタビ、クサフジ、ヤマボウシ、ヒメフウロ、シモツケ。
オカトラノオ、オオウバユリとヤブカンゾウがカウントダウン。
ちょっと離れた場所にある里山で、ユウスゲも咲いていた。

母集団が大きいので、三回に分ける。まず、空の巻。別名雲の巻。
雨が多い季節は、雲がきれい。

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地と水の巻」はこちら
「木の巻」はこちら


[写真撮影 : 2017/07 - 長野県] [photo data : 07/2017 - Nagano]
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