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[這いずり日記] 高遠 2023/晩夏

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慌ただしかった夏の来客シーズンにようやく終わりが見えてきて、理事がそばを食いたいというので、峠を越え高遠に行ってきた。

頻繁とは言えないが、高遠はちょくちょく通っている。戸倉山の帰りにも通ったし、大鹿村から秋葉道の断層を伝って北上した時は、山から里、里から町という昔の人の感動を辿るような思いがした。

暦の上では今はもう秋だが、依然として酷く暑かった。多少は標高もあるのに、そば屋を出ると焦げつくようなので、これは堪らんと久しぶりに懐かしい山室川筋に入り、山寺に逃げる。お参りをして、階段に座っていると、風も吹いて、何というか、普通に夏の日だ。頭上をオオムラサキがさっと飛んで行く。どういう訳か、街道筋に馬を連れた人が歩いているのが見える。

ここはあまり変わらないな。ん十年前に夫婦で来て山室鉱泉に泊まった時は、この寺だったか、隣の寺だったか、確かブンブンとスズメバチが飛ぶ中、婆さんに案内をしてもらったのだった。建物の際に、アリジゴクの巣がたくさんあった。そしてその巣は、今この寺にもたくさんある。

夏休みの観光地だからそれなりに警戒をしていたが、高遠は思いのほか閑散としていた。それは有り難かったが、鳥も全然だった。生き物はあと多少の虫と蜘蛛のみ。まぁそれはそれで結構、伊那市のお洒落なカフェでパフェを食べて帰った。今年の夏も終わり。

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[写真撮影 : 2023/08 - 長野県] [photo data : 08/2023 - Nagano, Japan]
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