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[這いずり日記] 伊勢湾など 2023/秋

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都会ではいまだに30度を記録したりしているようだが、小屋の気温は順調に下がって、先週はとうとう早朝に7.1℃まで来た。これはたまらん。理事も東京でコロナ隔離中だし、仕事の隙間に少し出かけることにした。

信楽の MIHO Museum(開祖様?の名前らしい)で開催中の「金峯山の遺宝と神仏」という展覧会を教えてもらったので、これに行くのを第一とし、行き帰りに鳥を見るのを第二とした。伊勢湾をぐるっと回れば、(ちょっと遅いが)干潟で出遅れ組の海鳥を見ることもまだできそうだし、反対側に渡れば(ちょっと早いが)せっかち組のタカの渡りも見られそう。思いついた時はうひょーっと踊り出しそうなくらい素晴らしい計画だと思ったが、まぁそれほどでもなかった(笑)。

伊勢湾と言っても人口密集の土地を背後に控えて、訪れた場所はいずれも、遠く広がる素晴らしい干潟というよりは、立派な堤防の向こう側、土木工事や廃棄処理場の間のわづかな干潟スペースとも言うべき地点で、そこにコチョコチョと少数の海鳥が飛来していた。しかも堤防に立って振り返ると、陸側に分断された元の干潟は、ソーラーパネルで埋まっていたりする。あるいは乗船したフェリーの頭上を、次々とタカが渡り去ってゆくのでは、という神話のような光景も(ちょっとだけ)期待していたのだが、残念ながら渡りの猛禽類は伊良湖岬の駐車場で見た、ハチクマツミそれぞれ一羽ずつにとどまった。

ただ、鳥羽や渥美半島の風景はなつかしくて良かったし、船上から仰ぎ見たチュウダイサギ、頭上を渡り行く一群の姿は、日光に純白の羽が透けて、誠に神々しくめでたかった。それと、初めての伊勢という土地は名古屋の南なのではなくて、奈良京都の東なのであるな、と体感できたのも収穫だった。

伊良湖から、廃棄物反対の看板を眺めながら東に進み、最後に、最近微妙に閉塞感漂うジュビロ磐田のJ1復帰を祈願して、磐田大池に詣でた。確かに大池だけど、ここも、小さいな。けれどもこぢんまりと囲われた池に集った100羽ほどの群れの中に、数羽、20年ぶりのケリの姿を認めて、よし!と家路についた。

今回は
雲レンズを持っていったので、雲の写真で。

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[写真撮影 : 2023/09 - 三重県・静岡県] [photo data : 09/2023 - Mie & Shizuoka, Japan]

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