pmnh wildlife portrait archive : travelog

[這いずり日記] 「水」の巻〜長野方面2017/春その3a

1704creek6722_w
雪は相変わらず降るが、もう春も本番。四月の声を聞くと、次々と鳥も渡ってくるから、もう瞬時も油断はならないのだ。


注意の甲斐あって、今年もクロツグミの渡りは確定できた。最初の一羽が 4/8。さえずりは 4/9 の朝から。そして、4/12 の朝からはさえずりがステレオになって本格化してきた。そして、今年のクロツグミはさえずりが大変うまい。経験豊かな雄が生き延びているのかも知れない。これまでも何度も書いているが、朝、クロツグミのさえずりの儀式があるだけで、森の気分、僕の気分が引き締まる思いがする。

最近、理事が仕事で東京に戻っている間に、僕がキツネと近接遭遇したり、キバシリ、ウソやトラツグミを観察したりしているから、理事はぶつぶつ言っていたが、今回、丁寧なガイドの甲斐あって、理事もキツネやキバシリを見ることが出来た。春になって、また鹿もよく見る。カモシカはとうとうこの冬は見なかったが、下の部落の人によると、足を悪くしたものが一頭出入りしていたらしい。

ただでさえ獣がざわつき、鳥が渡ってくる季節なのに、ここのところ、水流の写真を撮るのに忙しいから、昼間は結構忙しい。さらに、花まで咲き出した。一言で言えば、繁忙期。まぁ、上を見ても、横を見ても、下を見ても、見るもの、撮るものに溢れているというのは幸せなことだなとつくづく思う。

絶讃開花中:フクジュソウ、アブラチャン、オオイヌノフグリ、アズマイチゲ、キバナノアマナ、ニッコウネコノメソウ、ワサビ。コブシはまだ咲かない。下の部落まで下りて行くと、ツルニチニチソウ、未同定ハコベ、ノボロギク、あと得体の知れないイワカガミみたいのが咲いている。もちろん桜はまだ。今年は全般にいろいろ遅い。

1704creek6722
1704creek6636
1704creek4199
1704creek6647
1704creek4135
1704creek6881
1704creek6499
1704creek7367b
1704creek7015
1704creek6566

次は空の巻
その次は地の巻


[写真撮影 : 2017/04 - 長野県] [photo data : 04/2017 - Nagano]
[Sleeker_special_clear]