pmnh wildlife portrait archive : plants

トチノキその3 - Japanese Horsechestnut #3 - Aesculus Turbinata

2506pl_tochinoki@niekawa4850_w
所用の理事を乗せて諏訪まで往復の運転手を務めることになり、行きと帰りの間に時間が出来たので、少し木曾の方に下ってみることにした。

となると、何と言ってもまずは贄川のトチだ。トチノキはケヤキなどと並んで大木になるからあちこちに巨樹がぽつぽつと残っているが、この一帯のラスボス、大将格は贄川宿にあるこのトチということになる。

最近になって腐り落ちたと思われる大枝を迂回し、木の座る急斜面に赴くと、確かにでかい。これはでかい。今まで見てきたものとは別格の趣がある。林縁にあって近寄りやすいことは有り難いが、これが森の中にあったらどれだけの風格があるだろう。

2506pl_tochinoki@niekawa4850
2506pl_tochinoki@niekawa4722
2506pl_tochinoki@niekawa4733

残念だったのは予報を上回る雨で、まぁ梅雨なのだから仕方ないが、それでも撮影には難儀した。足場の悪い木の根元からこの大きな生き物を撮るには画角の広いレンズが必要になるが、(予報を信じて)持ってきたレンズの主力がいわゆる出目金で、フィルターがつかない。その上、必然的に仰角。仰ぎ見るようにカメラを向けると、大きな雨粒は容赦なく降りそそぐ。うーん。

2506pl_tochinoki@niekawa4825
2506pl_tochinoki@niekawa4782

背に腹は変えられないから、途中でフィルターのつく、一まわり画角の狭い広角に切り替えて、クロスでフィルターを拭き、また拭いて撮った。なのでよく見ると水玉や曇りの痕がうつっている。

2506pl_tochinoki@niekawa4847
2506pl_tochinoki@niekawa4789
2506pl_tochinoki@niekawa4826

その後、往路を諏訪の方に戻りながら、アサダやら、吉江教授の生家のケヤキなどを見たが、とうとう雨は止まず。うーん出目金もマニアックでよいけど悪天の時は考えものだなあ、と、今後の作戦を練り直しながら帰った。

トチノキの二回目(茅野・長圓寺のトチノキ)は
こちら。(先日行ったら満開だったので、少し写真を追加した)
一回目(小屋裏のトチノキ)は
こちら


[
写真撮影: 2025/06 - 長野県 - 目通り9.8m / 樹高約32m - 個人的博物館本館の「カエデ・ミカン・ウルシのページ(ムクロジ目)」へ]
[photo data : 06/2025 - Nagano, Japan - height 32m mol / DBH 3.2m - go to "
plants & fungi" in the main site]
[Sleeker_special_clear]