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ネコヤナギ - Rose-gold Pussy Willow - Salix gracilistyla

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柳の枝にがいた、ではなくて、実物のネコヤナギ。親の家にも昔あったような気がする。


正月以後、どういう花がどの順番で咲くかな、と気をつけているが、今のところ気づいた範囲ではこのネコヤナギが第四位だ。例年の如くまずぶっちぎりでフクジュソウが咲き、先月の20日にノミノフスマコハコベというちっこいハコベが咲いて銀メダル。今月になってフキが咲いて銅メダル。ただし、早まった風のある二位と三位はいずれも暖冬の、気温が緩んだ時に勝負をかけたもので、どちらも咲いた直後に積雪があり、後続が続かなかった。

そうこうしているうちに三月も十日になり、このネコヤナギが咲き出した。無差別級では四位だが、樹木組では一等賞となる。木だから草と違って、不退転の覚悟で花をつけている。たぶん、このネコヤナギの後に、ほかの色々なヤナギが続くことだろう。

柳の枝に♪とか聞くとヤナギはヤナギという木しかないような気がするが、柳、というか楊は、この川沿いの地に実はいろいろと生えている。早春にいち早く出す葉は淡緑がうつくしくてよく目立つ。図鑑を見ると日本でも30種類以上もあって、さらに雑種もあるらしい。それでも花が付いた時は同定がしやすくて、少し助かる。きっともうすぐ、ヤナギの花粉で体中を真黄色にした
コガラ(そう言えば英語名は Willow TIt ヤナギガラだ)姿も見られるだろう。

気がつけばもう三月も半ば。もうすぐ
ウソが来て、ヒオドシが飛んで、ワサビやダンコウバイが咲く時期なので吃驚する。まだ目の前には雪景色が広がっていて、平均50cm、最長不倒80cm のつららが下がっている。

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3/18追記。二日ほど晴れたので、地面ではフキ(まだ少ない)、コハコベに加えてオオイヌノフグリが咲いた。上の方では、ヤマハンノキがブラブラと咲いている。スタンバイしているのが、コブシ、ダンコウバイ、アブラチャンあたり。ジョウビタキが囀り出し、アカゲラがドラミングを始めて、いよいよ春の気配が濃厚になっている。


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写真撮影: 2024/3 - 長野県 - 樹高約2m - 個人的博物館本館の「植物・菌類のページ」へ]
[photo data : 3/2024 - Nagano, Japan - height 2m mol - go to "
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