pmnh wildlife portrait archive : birds

ヒレンジャクその3 - Japanese Waxwing #3 - Bombycilla japonica

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その2からの続き)というわけで寒い中、レンジャクがたむろしている木の下でポケッと見ていると、排泄中のレンジャクに目が留まる。


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ヒレンジャクその2 - Japanese Waxwing #2 - Bombycilla japonica

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今年の冬は全般的に暖冬で、これまであまり極端な寒さにはならなかった。その割に(あるいはそのために)節分を越えてから何度も積雪があり、やや例年と異なった冬という印象が強かった。

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ズグロトサカゲリ - Masked Lapwing - Vanellus miles

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前回ケリの項で、「別の近縁種も色々見たけれど、頬にタレタレがついていたり、奇矯なものが多くて、日本のケリとは」印象が違うと書いた。そうしたら、タレタレとは何だ、どう違うのだ、と質問があったので、タレタレがついた奇矯なケリを出すことにした。

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ケリ - Grey-headed Lapwing - Vanellus cinereus

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J1復帰を祈念して伊勢の帰りに立ち寄った磐田で、久しぶりにケリを見た。うれしかった。


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チョコレートタイヨウチョウ - Carmelite Sunbird - Chalcomitra fuliginosa

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昔の写真から。ガボンの海岸近くのタイヨウチョウ。三日月というか半月というかとにかく首飾りがおしゃれ。


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ツメナガセキレイ - Eastern Yellow Wagtail - Motacilla tschutschensis

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北海道に行ったら、ツメナガセキレイがいた。見たのは15年ぶりくらい。黄色い羽を光らせて、強風にヨタヨタパタパタしていた。

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ツミその2 - Japanese Sparrowhawk #2- Tachyspiza gularis

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昼ご飯を食べ終え、コーヒーを飲んでいると、ちょっと先の松の横枝に、中くらいの茶色い鳥がばさばさとやって来てこちらを向いて止まった。ハトくらい、小型のタカ

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ノゴマ - Siberian Rubythroat - Calliope calliope

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子供の頃の図鑑のページの左上の目立つところに、この鳥が草原で囀っている絵があったから、この喉の赤い鳥のことは知っていたが、今まであまり大した縁がなかった。

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ヤマドリその2 - Copper Pheasant #2 - Syrmaticus soemmerringii

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実は今年のはじめ数ヶ月、困っていたのだ。僕が良く通る道筋に、やたらクレイジーなヤマドリの雄が出てきて、どうにも対応に困っていたのだ。

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クロアシアホウドリ - Black-footed Albatross - Phoebastria nigripes

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鬱屈と言うほどではないにせよ、コロナでしばらく旅して遊ぶこと能わず、気分転換も兼ねてぱーっと明るい場所に行きたくなって、ひとり伊豆に出かけたということを書いた

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コミミヅク - Short-eared Owl - Asio flammeus

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さむい、雪の日に所用で下の村を通った。こういう日は鳥の皆さんもいつもと違う行動をするから、注意深くきょろきょろと見ていくと、なんかコロっとしたものが目に入った。

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ノスリ - Eastern Buzzard - Buteo japonicus

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ノスリはこの地では一番身近なタカで、年中いるし、畑にもいるし、森にもいるし、電柱にも止まっている。

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シロクロオオガシラ - Pied Puffbird - Notharchus tectus

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ふと目を上げると、白黒とはいえ、こんなトゥイーティーみたいな鳥がすぐそこにいて、それも二羽もいて、僕を見ても逃げるそぶりもない。

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キヅタアメリカムシクイ - Myrtle Warbler - Setophaga coronata

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白黒の模様のあちこちに鮮やかな黄色い羽を隠していて、なかなかに目立つ。アメリカの西側と東側の亜種が種に昇格する前は、あるいは分割前の呼称を採用する場合は、Yellow-rumped Warbler 黄色い腰の Warbler という名前だった割には、腰の黄色は目立たなくて、一番目立つのは胸の両側の羽だ。

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ノドジロシトド - White-throated Sparrow - Zonotrichia slbicollis

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結局スリナムに続いて六年前のメイン州の春の鳥の写真を整理しているので、その中からノドジロシトド。


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ショウジョウトキ - Scarlet Ibis - Eudocimus ruber

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2017年のスリナムの鳥の写真が終わったので、記念にひとつ派手なやつ。
うわぁなんかすごいのが居るなあ、と思った。以上。

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ヒゴロモ - Maroon Oriole - Analcipus traillii

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連休で人が多いし、雨だし、というわけで昔の写真の虫干し。12年前の、台湾のヒゴロモ、Maroon Oriole。


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ヤマショウビン - Black-capped Kingfisher - Halcyon pileata

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一昨日クロツグミも到着し、もう続々と夏鳥が配置に入っているから、今年の冬鳥を総括しておくと、まぁ濃淡はあるがやや冴えない訪問状況であった。

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ミコアイサ - Smew - Mergellus albellus

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最近は諏訪に行く用事が増えて、時間に余裕があると、湖畔でぽけっとする。


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ズグロインドチメドリ - Dark-fronted Babbler - Rhopocichla atriceps

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その場所では決して珍しい鳥ではないし、特に特徴が目立つと言うわけでもないのだけど、とにかく、顔が猟奇王(笑)。

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ミヤコドリ - Eurasian Oystercatcher - Haematopus ostralegus

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端境期でめぼしい鳥が出ないのと、雑事多忙につき新作の編集に時間が割けないのとで、昔の写真の虫干しをすることにした。

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アカショウビン - Ruddy Kingfisher - Halcyon coromanda

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夏休みの課題を提出します、的な。くちばしが黄色いので、たぶん今年生まれた若鳥ではないかと思う。

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イヌワシ - Golden Eagle - Aquila chrysaetos

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なかなか観察旅行みたいなものにも出かけられないし、ましてや海外なんてメドも立たないし、外を見ると毎日雨だし。ということで、チャンネルを切り替えて、すこーん、と天まで抜けたようなものを出したくなった。

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マタオヨタカ - Ladder-tailed Nightjar - Hydropsalis climacocerca

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引き続きスリナムシリーズ。これはヨタカ。僕なんかタカでもないもん、と力のつきるまで飛んでお星さまになったあのヨタカ。

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チャムネツバメ - Brown-chested Martin - Progne tapera

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スリナムとかに行くと、奥地でも、奥地でないところでも、水のあるところに色々なツバメがすいすいと飛んでいたり、群れていたりする。

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オオハシアジサシ - Large-billed Tern - Phaetusa simplex

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さすがに南米大陸ともなると川は大河で、水は滔々と、というより半ば暴力的に流れている。当然魚も多い。とすると、アジサシの出番。

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ジョウビタキ - Daurian Redstart - Phoenicurus auroreus

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ジョウビタキは珍しい鳥ではないが、基本的に冬鳥で、特に西日本の里に多く、だいたいは秋冬のよわい夕陽を浴びて、しっぽをぴくぴく震わせているような印象だった。

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ベニカザリドリ - Crimson Fruitcrow - Haematoderus militaris

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引き続きスリナムの写真の整理を継続中。この冬やや多いベニマシコにしようか迷ったけど、ヒワはいろいろ出ているので、こちらにした。

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キムネチュウハシ - Green Araçari - Pteroglossus viridis

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今年の冬は鳥が今イチいや今サンくらいだが、それでも早々にウソが来たり、ベニマシコが健闘したりしている。健気な姿に惹かれてそっちで行こうかとも思ったのだが、引き続きスリナムの鳥の写真の整理をしているので、南米の写真を優先することにした。

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アナホリフクロウ - Burrowing Owl - Athene cunicularia

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あけましておめでとうございます。歴史・地理的文脈によってめでたかったり不吉だったりする鳥だけど、よいツルの在庫もないし、まぁフクロウから。

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マミチャジナイ - Eyebrowed Thrush - Turdus obscurus

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これも東の方では滅多に見ないが、西日本では何度か見かける機会があったので、日本では西日本で越冬する冬鳥かと思っていた。

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オシドリ - Mandarin Duck - Aix galericulata

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オシドリは春先と秋口によく見る。とくに9月、林の奥のため池に現れて、その頃大量に斃れてゆくトンボの死骸が岸に打ち寄せられるのを、ひっそりとポリポリ食べていることが多い。

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ヤマドリ - Copper Pheasant - Syrmaticus soemmerringii

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昼前に起きると、理事がうひひひと笑いながらやって来て、すごいものを見た、と自慢するのである。聞くとヤマドリの一家が小屋までやってきて、くつろいでいたという。

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ジュウイチ その2 - Rufous Hawk-Cuckoo #2 - Hierococcyx hyperythrus

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僕にとってジュウイチはいつまでも謎の鳥だ。はじめて見て度肝を抜かれた、京都北山の八丁池での絶叫の印象があまり強くて、「滅多にいない」「気が違ったように鳴き叫ぶ」「西日本の鳥」というふうに考えてきた。

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コアジサシ - Little Tern - Sternula albifrons

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雨ばかり降って鬱陶しい時は、アジサシが見たくなる。というわけでコアジサシ。


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オオシロボシガビチョウ - Giant Laughingthrush - Ianthocincla maxima

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よく雨の降る季節に、この鳥のことを思い出した。


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オオヨシキリ - Oriental Reed-Warbler - Acrocephalus orientalis

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珍しい鳥ではなくとも、その鳥の行動パターンと自分の行動パターンがあまり重なっていないために、何となく縁の遠い鳥というものがある。

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キバシヤブチメドリ - Yellow-billed Babbler - Argya affinis

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地味というか、実利に徹したというか、あまり器量がよくないというか、まぁそういう風貌の鳥だった。群れで生活しているので、喋るのは達者。目はちょっと怖い。


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ヒレンジャク - Japanese Waxwing - Bombycilla japonica

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今年の冬の鳥相は、気温に相反してお寒いとしか言いようのない惨状だったが、それでもよいこともあった。ずっとタイミングを外されていたヒレンジャクの群れと濃厚接触、いや近接遭遇できたのだ。

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アトリ - Brambling - Fringilla montifringilla

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例年肌寒くなると早速アトリがやって来て、頭上で渦を巻くように群を成して飛ぶのだが、今年は全く見ない。

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ナベヅル - Hooded Crane - Grus monacha

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正月だからツルでも出しとけ的な。例によって特に何も考えてない。


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ノドグロコウカンチョウ - Red-capped Cardinal - Paroaria gularis

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いわゆるカージナルスの Cardinal と同じ名前がついた赤い鳥だけれど、最近の分類ではあっちのいわゆる Cardinal、つまり Northern Cardinal とは分かれて、フウキンチョウのなかまということに落ち着いている。

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ヤツガシラ - Eurasian Hoopoe - Upupa epops

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時々でっくわすが、いわゆる漂鳥と言う奴で、気ままに移動しているらしい。基本的には、開けたところが気に合うようだ。

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ソウシチョウ - Red-billed Leiothrix - Leiothrix lutea

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今年の夏、出雲に行った時、昼間は放し飼いにしてもらったので、少しは山の中などもごそごそと歩くことが出来た。

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ユリカモメその2 - Black-headed Gull #2 - Chroicocephalus ridibundus

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8月のうちに夏っぽいのを。日本ではだいたい冬羽で見ることが多いけれど、すかっと晴れた空の下、夏羽のユリカモメは爽快。

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アカアシカツオドリ- Red-footed Booby - Sula sula

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夏真っ盛りなので、それらしいのを。


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ミドリカラスモドキ - Asian Glossy Starling - Aplonis panayensis

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赤い鳥はなぜなぜ赤い、赤い実を食べたとかいう歌があるが、これは目玉が赤い実になってしまったという例。

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ハシナガサバクガラス - Henderson's Ground-Jay / Mongolian Ground-Jay - Podoces hendersoni

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和名ではサバクガラスだけれども、英語では Ground-Jay (ジメン〜カケス。ジカケスとか)。カラスにしてもカケスにしてもカラス上科のカラス科カラス亜科で、似た者同士だからどっちの名前でもよいのだけれど、DNAの分析ではカケスにより近く、何より色彩パターンなどの見た目はカケスほぼそのまんま。

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チャバラエボシゲラ - Red-necked Woodpecker - Campephilus rubricollis

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日本にいるキツツキはそれなりに皆、賢そうな顔をしていると思うし、中でもコゲラなんかは頬ずりしたいくらいにいじらしい顔つきだが、ひとたび海外に出ると、とくに南の方に向かうと、どうも感じが違う。

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ゴシキドリ - Taiwan Barbet - Psilopogon nuchalis

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体形もそうだけれども、挙動もあまりスマートじゃない鳥、ゴシキドリ。だいたいすごくカラフルで、不器用な飛び方で果物のところにやって来る。

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カオグロアメリカムシクイ - Common Yellowthroat - Geothlypis trichas

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ユーラシア大陸にいない、アメリカムシクイの続き。だいたいこういう感じで、白黒灰黄のやつが多い。それに時々朱色が混ざってきたりする。

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ノドグロミドリアメリカムシクイ - Setophaga virens - Black-throated Green Warbler

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そもそも、アメリカ大陸の鳥相は旧大陸のものとだいぶ様子が異なる。そこに、まぁ適当といってはいけないが、結構気ままに名前を付けてしまったので、いろいろ混乱のもとになっている。あこれミカンじゃん、へーここにもあるんだーとか言って名付けたら、全然ミカンじゃなかった、みたいな例がいろいろある。

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タンチョウ - Red-crowned Crane - Grus japonensis

例年のように、正月だからまぁ適当に目出度そうなものを、と探していたら、丹頂鶴を思い出した。どまんなかのストレートとも言うべき目出度さ。

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セイロンサンジャク - Sri Lanka Blue-Magpie - Urocissa ornata

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台湾固有種ヤマムスメの近い親戚筋で、こちらはスリランカ固有種。どちらも、密林の生活に淫していたら、いつの間にか密林が人間に切り刻まれてピンチ、とそういうストーリーではないだろうか。

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ヒマラヤマミジロマシコ - Himalayan White-browed Rosefinch - Carpodacus thura

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思ったより大変だったところと、思ったよりラクチンだったところがあったが、ともあれ、はるばる雲南のベースキャンプまで辿り着くと、この鳥が囀っていた。標高4,100m。


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カニクイノスリ - Rufous Crab Hawk - Buteogallus aequinoctialis

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きちんと名は体を表していて、干潟につながる水路の脇でじっと待ち、飛び降りて蟹を捉まえては、木の上で喰らうのである。

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ネコマネドリ - Grey Catbird - Dumetella carolinensis

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新しい場所に行く時は、多少の予備知識は必要だけれど、あまり予備知識が豊富すぎるのも宜しくない。


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ホンケワタガモ - Common EIder - Somateria mollissima

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ケワタガモ、Eider という名前のついた鳥は世界で四種類いることになっているが、基本的に北極圏とか、だいたい極北の鳥だ。

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タイワンガビチョウ - Taiwan Hwamei - Leucodioptron taewanum

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大陸のガビチョウはメガネをかけていて、かけているから名前がガビチョウなのだが、台湾の近縁種(以前は亜種の扱いだった)は、そのメガネをすっぱりと外している。

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ガビチョウ - Chinese Hwamei - Leucodioptron canorum

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小屋から30分ほど林道を上がったあたりの寂しいところの林床の笹やぶに、ひとつがいのガビチョウが居ついたことを知ったのは昨年の秋だった。なわばりに執着があるようで、だいたいいつも同じ場所にいる。
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オニカッコウ - Asian Koel - Eudynamys scolopaceus

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まぁいわゆる、変なカッコウその 2である。変なカッコウというか、Coucal(バンケン)などに比べたら、托卵する本流カッコウに近く、これも托卵する。

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カヤクグリ - Japanese Accentor - Prunella rubida

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ミソサザイから、地味つながりでカヤクグリ。これにも、地味でよい名前がついている。


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ミソサザイ - Eurasian Wren - Nannus troglodytes

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森に入れば森にいるし、小屋に帰れば小屋の周りにいる。


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ブロンズキリハシ - Bronzy Jacamar - Galbula leucogastra

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中南米の鳥、キリハシというのは日本人には馴染みがないが、だいたい一羽、あるいは二羽で、ぽつんと枝に止まっていて、フライキャッチしている鳥だ。

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ツミその1 - Japanese Sparrowhawk #1 - Tachyspiza gularis

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ツミは東京の家の近くの寺で営巣していたことがある。掃除の傍ら観察をしていた顔なじみの寺男が、決して他人に知らせないように、と念押しした上で場所を教えてくれた。確かに、その夏は近所でツミが飛ぶのを何度も見た夏だった。

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アオゲラその2 - Japanese Woodpecker #2 - Picus awokera

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このところ、主戦のレンズにだいぶガタが来ているのだ。写りは全く問題ないのだが、大東島デビューから五年を経過し、どうも機構の部分で、使っていてちょっとしたところに気になることが多くなってきた。何度か修理もしていて、モータの交換までしているので、そろそろ買い替え時ではある。

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ハチクマ - Oriental Honey Buzzard - Pernis ptilorhyncus

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ご他聞に漏れず、この寒冷な地でもスズメバチが増えている。九州に上陸したような凶悪なものはいないけれど、それでもとうとうオオスズメバチまでブンブン飛んできて、窓にさえがんがんぶつかってくるのには困る。

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コルリ - Siberian Blue Robin - Larvivora cyane

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今のところ、今年の夏鳥関連で最大の事件はトラツグミ、ミゾゴイとこのコルリの定着だ。トラツグミは二羽しかいないような気がするが、コルリは少なくとも数羽、あるいはもう少し多いかも知れない。

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トラツグミ - Scaly Thrush - Zoothera dauma

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この春、小屋の近くにあらわれた大物、トラツグミ。最初に気づいた時は、ヤマドリの雌かと思った、くらい大きな感じがした。驚かさないようにゆっくり、少しずつ近づくとやっぱり大きくて、ライチョウみたいに見える。何だこれは。ただ、ジョウビタキみたいにヒョコヒョコと屈伸運動をしたのでトラツグミと知れた。血圧と喜びがふつふつと湧き上がる。

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カワアイサ - Common Merganser - Mergus merganser

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普段は静かな林ではあるが、事件簿でも言うべきか、特に川筋には時々珍客があらわれることがある。


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カワラヒワ - Grey-capped Greenfinch - Chloris sinica

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珍客が来たり、常連にも多い少ないはあるけれど、山の冬は基本的にヒワ類が優占している。


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コガモ - Common Teal - Anas crecca

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小屋のあるところから、けもの道や、古い仕事道や、水路や、林道や、いろいろ組み合せながら斜面を上がり、林を抜けて行くと、溜池がいくつもある。


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ヘラサギ - Eurasian Spoonbill - Platalea leucorodia

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こういうシャモジみたいな嘴をした恐竜がいたんだろうな、とかつい考えてしまう。ヘラサギは見ていて面白い鳥だ。


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アカチャイワヒバリ - Rufous-breasted Accentor - Prunella strophiata

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雲南の山にいた鳥。まぁだいたい Accentor と言えばそんな感じだが、争いを避けるように(多分避けているのだと思う)山の高いところの、しかも更に潅木の中みたいなところにいるちょっと小太りの(寒いし)地味な鳥だ。

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ホシガラス - Spotted Nutcracker - Nucifraga caryocatactes

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山に登り、疲労によたよたと下っていくと、森の中、茂みの下、左手のすぐ上のところを、さぁっと大きな鳥が滑空していった。


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インドヒタキ - Indian Robin - Saxicoloides fulicatus leucopterus

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たいていどこの地域でも、外で食事をしていると抜け目なく狙ってくる鳥がいるが、このスリランカの中北西部では、この鳥の担当だった。

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ノジコ - Yellow Bunting - Schoeniclus sulphuratus

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長野県の隅っこにある我が仕事場兼山小屋の夏をいろどる鳥のひとつ。


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クロヨタカ - Blackish Nightjar - Nyctipolus nigrescens

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ヨタカはあまり対面したことがない。車で林道を走っていると目が光るとか、昼間見つければ動かないとかいうが、そもそもの出会いが少ない。

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ミドリハチクイ - Green Bee-Eater - Merops orientalis

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ハチクイのドアップ。以上。


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ワキフチメドリ - Grey-crowned Crocias - Laniellus langbianis

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今回は写真としてはダメダメなんだけど、被写体が珍しいという趣向で。


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オーストンヤマガラ - Owston's Varied Tit - Sittiparus owstoni

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長野にある観察小屋は、山の中腹の渓流の近くの林にあるが、案外ヤマガラは少ない。シジュウカラ、ヒガラ、コガラが右往左往しているのに比べるとこれは意外だった。

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メジロチョウゲンボウ - Greater Kestrel - Falco rupicoloides

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山小屋の近く、買い物の帰りに車で上って行くと、なんだかスイスイと飛んで行くハトくらいのスマートな鳥がいる。なんだろう?と見ていると電柱に止まって、チョウゲンボウだとわかった。

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ムナグロ - Pacific Golden Plover - Pluvalis fulva

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何年前かの冬、ひとりで大東島に行った。何か居るかな?という漠とした期待に応えるような鳥はいなかったけれど、100数十羽のムナグロの群れがいた。

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アネハヅル - Demoiselle Crane - Grus virgo

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正月なので鶴ということで。そう言えば親の家の床の間にも、正月は鶴の掛け軸が下がるのだった。

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イソヒヨドリ - Blue Rock-Thrush - Monticola solitarius

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浜辺は海鳥・水鳥を見るにはよいが、普段は山がホームグラウンド。勝手が違って寂しい時に、この鳥が心配するように出てくるととてもほっとする。僕からすれば、海と山をつないでくれる近しい鳥だ。

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アオカワラヒワ - European Greenfinch - Chloris chloris

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日本にいる親戚、つまりカワラヒワ、あるいは Grey-capped Greenfinch (C. sinica) に比べると、なんだか目つきが鋭いような気がするけれども、これは一般化してよいものかどうかはよくわからない。

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ノドジマコバシチメドリ - Bar-throated Minla - Chrysominla strigula

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食われるのか売られるのか、いずれにしても捕獲圧が強いと見えて、タイの人里では鳥が逃げる。こっちの方が愕然とするくらい、全力で逃げて行く。

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オナガダルマインコ - Long-tailed Parakeet - Psittacula longicauda

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引き続きオウム。シンガポールの駐車場で、、なんてことは書かない方がいいな。まぁとにかく、頭上にひっそりとおりました。

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セイロンミドリワカケインコ - Layard's parakeet - Psittacula calthrapae

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オウムの続き。これはスリランカの山の中、やたらとヒルがたくさんいる豊かな林で撮った、林にふさわしい色をしたインコの写真。そういう見方はしたくないのだが、どうしても、幸せそうに見えてしまうな。

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ダルマインコ - Red-breasted Parakeet - Psittacula alexandri

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今さらながら昔からのポストを見直してみると、オウムが居なかった。遅まきながら、まずは人目を憚らぬダルマインコから。

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シロスジハシボソヒバリ - Spike-heeled Lark - Chersomanes albofasciata

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焦げつくようなアフリカの荒地で、踏ん張って生きていたヒバリ一羽。


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ライラックニシブッポウソウ - Lilac-breasted Roller - Coracias caudata

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暑いのは苦手だ。とにかく暑い。暑くてくるしい。


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ベニアジサシ - Roseate Tern - Sterna dougallii

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アジサシついでにもう一つ。これは十年ほど前、沖縄から離島行きの渡船に乗った時に見たアジサシ。

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アジサシ - Common Tern - Sterna hirundo

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アジサシの仲間はどうしても海のイメージが強いが、モンゴルの内陸にもちゃんといたのでちょっと驚いた。

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ヤブサメ - Asian Stubtail - Urosphena squameiceps

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前々からその存在は聞いていたけれど、迂闊にも見たことのなかった小さなムシクイをようやく間近に観察できた。小さくて尻尾が短くて、みじめな外見を想像していたのだけれど、手指や嘴のすらっと長い、意外と色っぽい外見なのでおどろいた。

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コムクドリ - Chestnut-cheeked Starling - Agropsar philippensis

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十五年くらい前に一回戸隠で見て、昨年春に小屋の裏で見るまで、ずいぶんインターバルが空いた。改めてじっくり観察してわかったのだが、こいつらは桜前線とともに移動している。

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コシアカツバメ - Red-rumped Swallow - Cecropis daurica

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今年も東京にツバメがやって来たので、何かツバメ、と思ったのだがあまりよい写真が見つからない。満足の行く写真ではないけれども、ちょっと好きなコシアカツバメにした。


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ミズベイシチドリ - Water Thick-Knee - Burhinus vermiculatus

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なんでイシチドリと呼ばれているのかは不勉強にして知らないが、ときどき確かに石のように固まっていることがある。保護色だから、警戒体制に入っているのかも知れない。

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ズグロウロコハタオリ - Village Weaver - Textor cucullatus

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ハタオリドリの繁殖期は、雄が競って凝った巣を作り、雌がそれを検分して値踏みをする、というものが多い。雄はとにかく必死なので、それぞれが同じ木に丹精込めて巣を仕上げ、また手を入れて、血気にはやって隣と喧嘩し、テンション高く雌を待つ。

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エナガその2 - Long-tailed Tit #2 - Aegithalos caudatus caudatus

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北海道の「かわいい」鳥、二本目。


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キクイタダキ - Goldcrest - Regulus regulus

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母が死んで、なにかそれらしいものと思い、キクイタダキ。


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カワリクマタカ - Changeable Hawk-Eagle - Nisaetus cirrhatus

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いち富士に鷹、さんナスビ、というので、元旦の日寝る前に、鷹の写真を三枚。


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ウソ - Eurasian Bullfinch - Pyrrhula pyrrhula

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山小屋で本を読んでいたら、近くの樹の高いところで、なつかしい声がした。たぶんウソだと思うが、確信までのものはない。


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カワセミ - Common Kingfisher - Alcedo atthis

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いわゆるカワセミ。これは温泉街のカワセミ。


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シロチドリ - Kentish Plover - Ochthodromus alexandrinus

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浜辺について、眼の焦点があってくると、何もいないと思われた灰色の面に、ひとつ、ふたつ、機敏に動く点が見えてくる。チドリだ。


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フクロウ - Ural owl - Strix uralensis hondoensis

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初春の頃は家のよこでほっほほっほゴロスケほっほと鳴いているし、時々それらしい鳥が視界の端を横切るから、身の回りに居ることは疑っていなかったが、いざ対面すると高揚するものがある。

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ヒメコンドル - Turkey Vulture - Cathartes aura

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アメリカ大陸だと結構どこにでもいる鳥だが、ちょっと野に出るだけで、こうして死に神みたいな鳥がいるのはよい。飛ぶと天使みたいに見えることもある。


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セアカハナドリ - Scarlet-backed Flowerpecker - Dicaeum cruentatum

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スンゲイ・ブーローで、うるさくつきまとう小さい蚊や小さい子供にうんざりしていた時、出てきてちょっと遊んでくれた器量のよい鳥。


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カワリサンコウチョウ - Asian Paradise-Flycatcher - Terpsiphone paradisi

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小屋に三光鳥が出た、という話の続きに三光鳥の写真を上げたかったところだが、まだ写真どころか挨拶もろくに出来ていないので、まずは親戚の写真から。


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サンショウクイ - Ashy Minivet - Pericrocotus divaricatus

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サンショウクイが確かに来て嬉しい、ということを何度も書いた。当然、撮影もトライしてきたのだが、もたもたしているうちに、すっかり葉が伸びてもはや姿を認めることが困難になりつつあるので、ここらで一度この春の分を出しておくことにする。

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コガラ - Willow Tit - Poecile montanus

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ういういしくて、ちょっと応援したくなるコガラのカップル。


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ベニサンショウクイ - Grey-Chinned Minivet - Pericrocotus solaris

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小屋にサンショウクイが来た話を書いたところ、サンショウクイの写真、というリクエストがあったのだが、現在進行形で撮影している最中なので、取り敢えずは台湾や東南アジアなどにいる近縁種のベニサンショウクイから。


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オオルリ - Blue and White Flycatcher - Cyanoptila cyanomelana

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日記の方で、到着したと報告したオオルリ。写真としては今一つだけれど、旬のものなので掲載しておく。


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ドングリキツツキ - Acorn Woodpecker - Melanerpes formicivorus

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よく現地のガイドブックとかにも登場しているフォトジェニックなキツツキ。


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オジロワシ - White-tailed Eagle - Haliaeetus albicilla

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北海道の内陸部はトンビばっかりだが、日本海側の海岸線に出ると、突然トンビがいなくなり、オジロワシとオオワシの領域に入った。

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ミサゴ - Osprey - Pandion haliaetus

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海岸や川の下流などで空から水中の魚を急襲する大型猛禽類。名前はオスプレイ。もちろんこちらが元祖。


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カンムリショウノガン - Red-crested Bustard (R.-c. Korhaan) - Lophotis ruficrista

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サバンナといえばやっぱりノガン。荒れた大地を独り踏みしめて歩く様はひたすらたのもしい。


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マナヅルその2 - White-naped Crane #2 - Antigone vipio

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出水で撮ったこれらの写真は、ここでは二度目だし、僕の中では動物園で撮った写真のように扱われてややランクが低いが、正月はツルでしょ、的な。ツルなら目出度いでしょ、的な。

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ゴジュウカラ - Wood Nuthatch - Sitta europaea

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秋が深まって木の葉が落ちると、幹のスペシャリストであるゴジュウカラの姿が急に目に付くようになる。


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オオバンケン - Greater Coucal - Centropus sinensis

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珍鳥とかそういうのではなくて、東南アジアの里や野にごく普通の大型野鳥。だいたい地面にいるが、大きくて案外ノコノコと出てくるので、一瞬ぎょっとし、次の瞬間、「なーんだまたアレだよ」という種類の鳥だ。

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チャバラオオルリ - Vivid Niltava - Niltava vivida

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タイやベトナムで見た Niltava (他の種類)は、すっと立つように止まっていて、ヒタキの割にあまり不要に動かず、結局そこにいたのに気付かずに去って行った、という、どちらかといえば悔しい思い出ばかりある鳥だったが、台湾のこいつは普通に出てきて、普通に振る舞ったので、普通に撮影することができた。
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インドクジャク - Indian Peafowl - Pavo cristatus

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クジャクなら、昔の井の頭公園にも、タイの国立公園の入り口なんかにも、今治の鈍川温泉にも人寄せ用の野良クジャクがいるけれども、これなんか正真正銘の天然物です、旦那。


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ミフウズラ - Barred Buttonquail - Turnix suscitator

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歌舞伎の隈取のような顔の模様と、藤子不二雄的というか、人を食ったような目のグラフィックがおもしろい。紆余曲折を経て、最近はカモメの近縁とすることに落ち着いたらしい。

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ミドリオオゴシキドリ - Brown-headed Barbet - Psilopogon zeylanicus

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ちょっとずんぐりした大きめの体躯に、緑をベースにしたカラフルな羽毛。派手な顔立ちは、お世辞にも賢そうには見えない。


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アオツラミツスイ - Blue-faced Honeyeater - Entomyzon cyanotis

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いやもう、あんまり暑いから、涼しげに見える奴を一枚。それだけ。



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オオフクロウ - Brown Wood-Owl - Strix leptogrammica

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ベトナムで見たフクロウ、二羽目。簡潔明瞭、確かに大きな梟だった。



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ルリイカル - Blue Grosbeak - Passerina caerulea

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気が狂いそうなまでに暑い日だった。



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ズアカカンムリウズラ - Gambel's Quail - Callipepla gambelii

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アーシーではあるけれど地味ともいえない色合いで、あろうことか頭にチョウチンアンコウみたいなチョンチョリンがついている。


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ツバメ - Barn Swallow - Hirundo rustica

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東京の夏鳥といえばツバメ。毎年やって来ては大通りを川に見立てて車の流れの上をすいすいと泳ぐように飛んでいる(実際の川の上でもやっている)が、今年はやや数が少なくて寂しい。


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キマユホオジロ - Yellow-browed Bunting - Emberiza chrysophrys

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猫の額のような蓋井島の畑のよこの薮で一羽、ポーズを取ってくれたやさしいキマユホオジロ。初めて見た。


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ミヤマウグイス - Yellowish-bellied Bush-Warbler - Horornis acanthizoides

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阿里山から大塔山への上り下りで一緒に遊んでくれた台湾のウグイス近縁種。



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ツツドリ - Oriental Cuckoo - Cuculus optatus

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このブログではよく「なぜここに君が」と書くが、今回のケースもこれに該当する。ツツドリ。青葉の山の、それも少し山の深いところで耳を澄ますと、遠くから、ポッポッ、ポッポッ、と独特な鳴き声を響かせているカッコウの親戚だが、この鳥がゴビ砂漠の辺縁の岩壁にいた。

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ミヤマホオジロ - Yellow-throated Bunting - Emberiza elegans

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オオマシコの時にちょっと触れた、なぜここに君が、のミヤマホオジロ。中部山岳の中腹、標高1200m くらいの山の中である。ヒワやカラなどの山の鳥、寒いところの鳥が勢ぞろいなのは理解できるが、このミヤマホオジロには少々驚いた。

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オオソリハシシギ - Bar-tailed Godwit - Limosa lapponica

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シギという鳥はどういうわけか見ているとどこか寂しそうに見える。数が少なくて、孤高感を醸し出す大きめのシギはますますそう。見ていると、胸が塞がる気分。


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オオマシコ - Pallas's Rosefinch - Carpodacus roseus

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標高約1200m、雪の積もったひと気のない雑木林、なぜかミヤマホオジロ一羽を従えて、ひそやかに暮らしていた一群の赤い鳥。


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ルリビタキ - Red-flanked Bluetail - Tarsiger cyanurus

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今年は家の横のスペースにアオジが来る、シメが来る、シロハラも来る、と喜んでいたら、とうとうルリビタキまで来た。杉並でルリビタキなんて、今まで2回しか見たことがない。


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キンバト - Emerald Dove - Chalcophaps indica

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ズアカアオバトを出したら、ズが赤くないのはどんななのか、という質問を受けたのだが、あいにくアオバト類のよい写真が在庫になく、キンバトでお茶を濁すことにする。


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ズアカアオバト - Whistling Green-Pigeon - Treron formosae

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日本では南方、南西諸島にのみ分布するがこの亜種は全然ズがアカくない、一方台湾の亜種はズアカではあるが、やはり台湾の南端部にわづかに残るのみ、フィリピンにも分布するが、全体としては純絶滅危惧種、ただ観察そのものは日本の方が容易、というわかったような分からないような分布の鳥で、個人的には少々謎の鳥だった。

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ソウゲンワシ - Steppe Eagle - Aquila nipalensis

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分かりやすいのはいいが、成金趣味の床の間の剥製みたいな写真だな、としば逡巡しつつ、モンゴルのソウゲンワシ。濡れているのは雨だから。


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ヒバリその2 - Eurasian Skylark - Alauda japonica

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ヒバリつながりで、今度は日本の普通のヒバリ、二回目。一回目は愛媛のこちら



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カンムリヒバリ - Crested Lark - Galerida cristata

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日本では馴染みがないが、ヨーロッパ、とくにギリシャでは普通種。農地の端っことか何もない原っぱとかによくいる。


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チゴハヤブサ - Eurasian Hobby - Falco subbuteo

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モンゴルは猛禽類、とりわけハヤブサが多かった。そのためハヤブサ類が飛んでいても、よく見ないと簡単には同定できない。


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ワシミミヅク - Eurasian Eagle-Owl - Bubo bubo

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ハリネズミのことを調べていて、オオミミハリネズミの天敵がワシミミヅクであるという記述を Wikipedia にみつけた。そうか、あれか。なるほど。というわけでワシミミヅクの夫婦。


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ヒゲワシ - Lammergeier - Gypaetus barbatus

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ヒゲワシ、というか lammergeier は昔ピレネーの峡谷で見て以来、今夏のモンゴルで二回目。これが出てくるとやはり心躍るものがある。


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ミナミベニハチクイ - Southern Carmine Bee-eater - Merops nubicoides

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きれいどころ虫干しシリーズその3。ハチクイは好きな鳥だし、あちこちで色々な思い出があるが、その中でも特別な位置を占めているのがこのハチクイだ。


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ルリノドシロメジリハチドリ - Blue-throated Hummingbird - Lampornis clemenciae

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特に昆虫方面の同時放映がしばらくトンガリ続けそうなので、鳥は一般受けしそうな路線にとどめておこうと思うシリーズの二回目。


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アフリカサンコウチョウ - African Paradise-Flycatcher - Terpsiphone viridis

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理事が、あなたの写真は最近どんどんこわくなる、というので、そりゃあそうだろう、もともとそういうのがやりたいのであって、技術的に少しずつ近づいているんだもの、と思ったが、一番身近な鑑賞者の意見もレスペクトして、「きれいな」鳥の写真で一回休むことにする。

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ハヤブサ - Peregrine Falcon - Falco peregrinus

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ハヤブサという鳥は結構どこにでもいるけれども、どこでもあまり多くは居ない。それに、たまに現れても即座に視界から消えていくから、出会うと何となく得をした気分になる。


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イイジマムシクイ - Iijima's Leaf-Warbler - Phylloscopus ijimae

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這いずり日記のところでイイジマムシクイの話を書いたら、それはどんな鳥なのか、そもそもムシクイとはどういう格好をした鳥なのか、と質問を受けたので、こちらでイイジマムシクイの写真を上げておくことにする。

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コウラウン - Red-whiskered Bulbul - Pycnonotus jocosus

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日本語だと紅羅雲。エキゾチックな風貌の普通種で、こういう風流な和名がついているものは大体飼い鳥として輸入された鳥が多いようだ。


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カワビタキ - Plumbeous Water-Redstart - Phoenicurus fuliginosus

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新撰組ではないが、台灣で「山」「川」と言えばまずはこの鳥だ。青くて、赤くて、雌が地味で、強気で、臆病で、きびきびとした、ヒタキらしいヒタキ。

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ニシハイイロペリカンその2 - Dalmatian Pelican - Pelecanus crispus

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こちらの続き。ペリカンというのはいつ、どこに出てきても唐突な印象を受ける。オーストラリアの砂浜、水際に一羽だけぷかぷかと浮かんでいた奴などは、現実感がなさ過ぎて、鳥というよりプラスチックの人形みたいだった。とにかく重そうで、大食いで、案外団体行動が好きな変な鳥だ。


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ホシムクドリ - Common Starling - Sturnus vulgaris

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ヨーロッパの平野、荒地や畑が続くようなところで、夕方、雲霞のように群れて飛んでいく鳥を見ることがあるが、渡り鳥でなければ、たいていはこいつだ。


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ケイマフリ - Spectacled Guillemot - Cepphus carbo

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昨年の今ごろというともう遠い昔のような気がするが、ともかく、一年前は何をしていたのだろう?と考えたら、北海道に行っていたことを思い出した。


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イワドリ - Guianan Cock-of-the-Rock - Rupicola rupicola

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ヘンテコなものが多かった南米のスリナムでも、とびきり変だった奴、イワドリ。図鑑を見ると、「飛翔中はオレンジの火の玉」とある。パラマリボからチャーターした軽飛行機で一時間半、そこからボートをチャーターし、あとは徒歩でジャングルを二泊三日。確かにオレンジの火の玉はいたのである。


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ニシコクマルガラス - Jackdaw - Corvus monedula

コンパクトでずんぐりした体形、油断のならない眼。どことなく悪戯好きで抜け目なさそう、という風体の、何と言うか、ちょっとちょっかいを出したくなるカラスだ。日本に似たのがいないので、新鮮。


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セイタカシギ - Black-winged Stilt - Himantopus himantopus

皆が言うことだが、澎湖は本当に風が強い。夏の短い間だけは暑くて、天気も良くて、素晴らしいという話なのだが、僕が行った十一月はもちろん寒くて、雨も降って、風もびょうびょうと吹きすさぶ、夢の去った不機嫌な澎湖だった。


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クロガモ - Black Scoter - Melanitta nigra

急に寒くなったので、冬の写真から、クロガモ。真冬に、北の方から日本にやってくる海ガモでは比較的数の多いもの。


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ハイイロチュウヒ - Northern Harrier - Circus cyaneus

前回がチュウヒだったので、同じチュウヒつながりで今回はこの鳥。この鳥を見る時はたいてい地面の近くを低空飛行していて、あっと思う間にすぐ消えてしまうから普段はどうしているのかと思っていたが、唐突に居た。


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チュウヒ - Eastern Marsh-harrier - Circus spilonotus

右手の方から、チュウヒ特有の、葦原を舐めるような飛び方で現れて、ふと僕の方に気がつくとニヤッと笑った。


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タイリクハクセキレイ - White Wagtail - Motacilla alba

うん十年前、まだ学生だった頃、駅前の銀行のビルの壁面にたくさんのハクセキレイが集結しるのを見つけてびっくりしたものだ。それ以前には(少なくともしばらくの間)東京の市街地にセキレイはいなかった。その頃に何かきっかけがあったのか、圧迫があったのか、それはわからない。

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スリランカコサイチョウ - Sri Lanka Grey Hornbill - Ocyceros gingalensis

雨上がりの熱帯雨林で背中をヒルに二ヶ所食われて、山小屋で休んでいると、何やらココココココッと窓の外で呼ぶ声がする。窓をそっと開けた理事が腰を抜かさんばかりに驚いて、なにか凄いのがいる、と言うので、カメラを持って窓のところに立った。

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オオスズメフクロウ - Asian Barred Owlet - Taenioglaux cuculoides

カッティエンに着いて、渡し舟を待つ。時間はのんびりしているし、やる気は満々だから、近所の雑木林を早速探検して、おのおの茶色いヒヨドリだの、民家から遠征してきたと思われるニワトリだのを見ていた。

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カンムリチメドリ - Taiwan Yuhina - Yuhina brunneiceps

色々あちこちで鳥や動物を見てきたつもりだが、人の目の前で、わざわざ逆立ちして股の下からこちらを覗き込むなんていうふざけた奴は初めて見た。しかも、逆さ向きなのに、眉毛があって、髭もあって、むしろトンガリ帽子の普段の上向きより真面目な顔をしている。何とも人を小馬鹿にしているのだった。


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ミナミキコバシサイチョウ - Southern Yellow-billed Hornbill - Tockus leucomelas

前にもここに書いたが、時々、珍しい動物を目の前にしている撮影ができない、という夢に困らされる。うなされる、という程でもないし、変わった鳥や動物を現実のように目にできる、という側面もあるので、必ずしも悩んでいるとは言えないが、毎回大いに動揺するので、あまり気分がよいものでもない。


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サメビタキ - Dark-sided Flycatcher - Muscicapa sibirica

ヒタキが好きだ、と書いた手前、ヒタキの二連発目。サメビタキはキビタキやオオルリに比べると地味だし、数も少ないが、やはり好きな鳥だ。


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キビタキ - Narcissus Flycatcher - Ficedula narcissina

ヒタキが好きだ。カラスもスズメも、サギもシギも好きだけれど、やっぱり林の奥からヒタキの声が聞こえてくると、心の底から嬉しくなる。鮮やかな色、特徴ある飛び方、それから、気が強そうでいて、結構びくびくしているところ。


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オナガクロムクドリモドキ - Great-tailed Grackle - Quiscalus mexicanus

耳に痛いことを言うと寄ってたかって潰そうとする。一方で、とろけるように、ふわふわで、口当たりのよい、虚ろな言葉が、傷口を忘れさせる脳内麻薬のように地面から湧き出してくる。この喩えようのない薄気味の悪さ。


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オオセグロカモメ - Slaty-backed Gull - Larus schistisagus

手や足の指が痛くなるほどの、キンキンに冷えた冬の朝。空が青くて、カモメが白い。なんだかそれだけで嬉しくなってくるのだった。カモメは、大人になって白黒のはっきりついた奴がやっぱり上等だ。

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カラフトワシ - Greater Spotted Eagle - Clanga clanga

遠くの高いところから、雑巾みたいな猛禽類が飛んでくる。なんだぁ、あれは?と思わず歩みを止めてじっと見ていると、これが見たことのない鷲なので驚いた。ふと気付くと、他にもギャラリーが出ているのでもう一度吃驚した。


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アフリカトキコウ - Yellow-billed Stork - Mycteria ibis

いろいろとドタバタの大晦日。昔、親の家の床の間に鶴の絵の掛け軸がかけてあったことを思い出して、似たような写真を二枚。


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タカサゴマシコ - Taiwan Rosefinch - Carpodacus formosanus

イスカとか、なんとかマシコとか、ヒワのなかまには赤い鳥がある。台湾の山にこういう鳥がいるということは例によって全然予習してこなかったから、この鳥が霧の中から現れて少しずつ近づいてきた時、脳内は驚きと快楽物質で満たされたのだった。

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インドミツユビコゲラ - White-browed Piculet - Sasia ochracea

Piculet (ヒメキツツキのなかま)は小型のキツツキで、大ざっぱに言えば、ややずんぐりとしており尾や嘴などのパーツがそれぞれ小振りになっている。ピキュレットという名前もどこか愛らしいし、図鑑で見ると、どうしても大柄な他のキツツキ類に合わせた縮尺で、つまりとても小さい図像で描かれているから、何だか愛くるしい鳥のような印象を持っていた。

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クロオウチュウ - Fork-tailed Drongo - Edolius adsimilis

理事はドロンゴが大好きらしく、ドロンゴを見つけるとドロンゴ!ドロンゴ!と騒ぐ。確かに Y字形のしっぽをひらひらと靡かせてクルクルと優雅に飛び戻るドロンゴは見ていて楽しい。ただ、理事が騒ぐのには、容易に見分けがつくという理由があるのではないか、とも僕は疑っている。
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アカフトオハチドリ - Rufous Hummingbird - Selasphorus rufus

アリゾナでも東南端のメキシコ国境まで来てみると、聞いた通りハチドリがブンブンとうなりをあげて飛び交っているのだった。一瞬で頭の横を飛び去られたりすると特に色の特徴の薄いメスの同定は難しいが、それでもこの仲間はオレンジ色の要素が多いので分かりやすく、有り難い。

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ゴイサギ - Black-crowned Night-Heron - Nycticorax nycticorax

台湾はちょくちょく行っているが、最近は高雄に直接入ることが多い。今回もその予定だったが、帰りの高雄便に空席がなく、やむなく久しぶりに台北に寄ることになった。

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シロマダラウズラ - Montezuma Quail - Cyrtonyx montezumae

ルックスのみに着目すれば、この旅行一番の珍鳥だった。非の打ち所のない、ユニークな形・模様とたたずまい。こんなのが首をかしげつつ、夫婦でひょっこりひょっこり歩いていくのだから、こちらは夫婦で大笑いである。


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メキシコカケス - Mexican Jay - Aphelocoma wollweberi

何羽かで群れていて、がやがやとうるさくて、あまり物怖じはしなくて、がさつに思えるけれど、よく見るとちょっと綺麗。要するにどこにでもいるようなカササギというか、オナガというか。そんな感じである。


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シチメンチョウ - Wild Turkey - Meleagris gallopavo

クリスマスで丸焼きにされたり、バーボンの名前になったりということは知っていても、この鳥が実物としてイメージされる人は少ないのではないだろうか。僕もそうだった。

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メキシコユキヒメドリ - Yellow-eyed Junco - Junco phaenotus

これは Yellow-eyed Junco だが、別に Dark-eyed Junco というのもいる。Junco の発音は英語では「ジャンコゥ」という感じだが、まぁそれはそれとして、日本人の僕にはどうしても「じゅんこ」に見えて仕方がない。
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アカハシハチドリ - Broad-billed Hummingbird - Cynanthus latirostris

よく極彩色の綺麗なハチドリの写真が広告で使われているが、あれは蜜壺を仕掛けてその前にテントを立て、反対側には幕を垂らして、写真家はテントの中で待つのである。そして、ブンブンと飛んできた奴を、マルチストロボで一気に仕留める。
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ドバト - Domestic Pigeon - Columba livia f. domestica

世界中どこの町でもだいたい居て、多少は人間に疎んじられていて、そういうことにはお構いなしに食べ、眠り、交尾している連中。カメラを向けると近寄って来たりするのが、何とも言えないやるせない感情を残す。もちろん鳩はそういうことにもお構いなしだ。

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アリゾナキツツキ (仮称) - Arizona Woodpecker - Leuconotopicus arizonae

というわけでやっとアリゾナの写真に着手したので、まずは敬意を表してアリゾナキツツキ(Arizona Woodpecker。最近独立した種なので和名は適当です)から。同じ仲間のキツツキ連中に比べると、ちょっと野暮ったくて、でも実直そうなたたずまいがいい感じだ。


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ニシハイイロペリカン - Dalmatian Pelican - Pelecanus crispus

ペリカンはユーモラスとか可愛いということになっているらしいが、実際にはどうにもちょっと怖い感じのする鳥だ。だいいち場違いに大きいし、ハットリ君みたいな眼も無表情で取りつく島がない。一羽でも戦車みたいで異様だけれど、のっぺりした顔のまま何羽かで巻き網漁みたいのをしているのも、軍事作戦遂行中という趣がして、見心地の悪さを感じる。
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シロハラ - Pale Thrush - Turdus pallidus

秋に伐採や剪定が入ったせいか、今年の僕のホームグラウンドは、例年よりかなり明るい。そして、鳥がいなくて淋しい。アカハラもシロハラもいないし、シメもいない。ましてやルリビタキなど望むべくもない。身を隠すような繁みが少なくなっただけでなく、明るくなったことで散歩する人、犬、場合によっては放し飼いの犬までが我が物顔に走り回っている。

ということで今年の冬はもう半ば諦めたので、またどこかに出かけるつもりだ。ただ仕事の区切りがなかなかつかない。写真は三年前、シロハラが多かった冬の写真から。だらっと羽を下げるお得意のポーズが少し懐かしい。
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マナヅル - White-naped Crane - Antigone vipio

明けましておめでとうございます。昨日家に戻りました。


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ヒメヤマセミ - Pied Kingfisher - Ceryle rudis

本音を言えばカワセミは好きな方の鳥なのだが、根が天の邪鬼なだけに、カワセミが好きと言うのは憚られる。別に博愛主義者である必要などどこにもないが、スズメだのヒヨドリだのには全く興味を示さない人がカワセミと聞くと急に目を輝かせたり、近所の公園で、望遠レンズの集中砲火を浴びて居たたまれない様子のカワセミを見ると、鼻白む思いがする。

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ズグロミゾゴイ - Malayan Night-Heron - Gorsachius melanolophus

人間で言えば手の役割をだいたい受け持っている訳だから、鳥の嘴といったらそれはおおごとだ。

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アオムネハチクイ - Blue-bearded Bee-Eater - Nyctyornis athertoni

日本語ではアオムネだが、英語だとジル・ド・レの青髯だ。しかも、どういうわけか、図鑑を見ると凶悪な顔に描いてある。だから、実物はどんな途方もない奴なのだろうかと思っていたのだが、実際に出会ってみると、落ち着いた色調の、思慮深そうなハチクイだったのでちょっと拍子抜けした。しかし実に渋い。 View Photo...

ヒメクロアジサシ - Black Noddy - Anous minutus

これでも一応夏なんだし、たまには明るいのを。


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イワツバメ - Asian House-Martin - Delichon dasypus

湿った朝の川筋で橋の左右を行き来するのもいるし、ツバメだったら大きな道路を川に見立ててトラックを避けるように飛び交うのもいるが、やはり山の上、遮るものもなく開けた空を超高速で飛んでくれると嬉しい。時々挨拶をするように、耳のよこをしゅーっと抜けていってくれたらすごく幸せ。 View Photo...

アリサンヒタキ - Collared Bush-Robin - Tarsiger johnstoniae

コマドリやノビタキの親戚にして、全身が黒、白い腹、頭には白い鉢巻、そして首から肩にかけてX字の赤いタスキ。図鑑で見ただけでも、この鳥のカッコよさは群を抜いている。

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キジその2 (♀) - Green Pheasant female - Phasianus versicolor

以前掲載した雉の雄の写真と対をなすと言うか、有り体に言えばその雄の奥さんの写真である。今回もちょっと迷ったので二枚まとめて。

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シマドリ - Taiwan Barwing - Sibia morrisoniana

最初何回か見かけた時は、樹の高いところにいて取りつく島もないという風だったが、ある朝起きて街路灯の横を歩いていたら、こいつが口いっぱいに蛾の死骸をくわえてもそもそしているところに出くわした。なるほどなぁと思いつつ、声をかけて先を急いだが、気のせいか、それからはあちこちで視界に入ってくるのだった。何となくぼてっとした体形だが、ありそうでない色と柄である。 View Photo...

シロガシラ - Light-vented Bulbul - Pycnonotus sinensis

ヒヨドリの仲間というと、中ぐらいの大きさで尾が長く、頭の冠羽をぼさぼさと立て、喉の羽をふくらまし、鳴き声は概して達者だがぎゃあぎゃあとうるさいことも多く、全体は黄色、茶、灰、オリーブ、白、黒などのミックス、などというのが形態上の特徴ということになろうか。本州のヒヨドリとはずいぶん違うようだけれど、シロガシラといい、クロガシラといい、クロヒヨドリといい、台湾のヒヨドリも一応ヒヨドリの文法には正確に則っていることがわかる。今回は選べなかったので二枚。

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アオゲラ - Japanese Woodpecker - Picus awokera

裏の公園に散歩に行って、耳を澄ますとぴゅう、ぴゅう、と甲高い声がする。鷹が出てきた時の準備をしながら声のする方に近寄っていくと、アオゲラだった。都会のこんな場所で、確かにとても少ないのだが、それでも時々見かけることがある。先月も近くの林で見かけたし、昨年は少し上流の池のほうで交尾し、営巣したとも聞いた。だいぶ前だけれど、早朝に家の屋根のアンテナで啼いていたこともある。しぶとく生きているのは間違いないのだが、それでも嫁探しは大変そうだ。そう考えると、ぴゅう、ぴゅう、という声も何だか悲痛な叫びに聞こえて来るのだった。幸運を祈りたい。 View Photo...

タイワンオナガ - Grey Treepie - Dendrocitta formosae

タイワンオナガと言うと身もふたもない感じだが、実際のところ優雅な風貌をしたカササギだ。ただ、群れ集まってだみ声でぎゃあぎゃあ啼き交わす。昨年は色々な所にいったけれど、一番印象が強く残っているのはこの霧台かもしれない。ちょっと緊張もし、落胆もしたが、霧台にいる間、僕は楽しくてしょうがなかったような気がする。 View Photo...

シメその2 - Hawfinch - Coccothraustes coccothraustes

特別にシメがたくさん来た、今年の冬の記念に。


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ビンズイ - Olive-backed Pipit - Anthus hodgsoni

久しぶりに小金井の尼寺で食事をした。雨が上がったから、帰りに小金井公園によることにした。小学生か中学生くらいの時、何かのついでに行った記憶があるが、記憶と呼べないほどにあやふやになっている。実際に歩いてみると、いつも散歩がてら行っている裏の公園に比べると、水がないけれどもだいぶ広い。

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オナガガモ - Northern Pintail - Anas acuta

端正な柄のカモだけれど、最近は結構どこにでも居る。家の近所では、餌を撒く人々に群がっている。

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ユリカモメ - Black-headed Gull - Chroicocephalus ridibundus

暮れに家に友達をよんで集まり、遅くなったから駅まで車で送っていったら前のほうから異音がし、異臭もしてきたから慌てて修理に出した。原因は浮かれてひと手間省いた僕の責任と判りひと安心した。車を修理に預け駅まであるく帰り道、橋から運河を覗くとユリカモメが集まっていた。 View Photo...

キジバト - Oriental Turtle-Dove - Streptopelia orientalis

家に帰ってきたから、状況観察を兼ねて裏の公園をゆっくり散歩して回った。都内で珍しいところではアトリが居た。アトリの居た木の根元の枯れ葉の溜まりでは、キジバトが五羽、人が通っても写真を撮っても全く動ぜず、ひたすら葉っぱをひっくり返しながら餌を探していた。ただしこの写真は一昨年の秋、松山城で撮ったもの。 View Photo...

コサギとアマサギ - Little Egrets and Cattle Egret - Egretta garzetta and Bubulcus ibis

明けましておめでとうございます。というわけで、今年はめでたい感じがする白鷺の飛び立ちの写真から。

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モズ - Bull-headed Shrike - Lanius bucephalus

今年も家の近所にモズがやって来た。年によって来たり来なかったりするが、ここのところは定着といって差し支えない状況だ。孤独をたのしむように、一羽であちら、こちら、移動しつつ遊んでいる。杉並も、僕が子供の頃はもはやモズなんて居なかったから、ようやく復活してきたということなのであろう。もっとも、僕も産まれるのがあと十年か十五年早かったら、庭をウズラが走り、天井裏をイタチが駆けていたという話だから、戦後から昭和四十年代にかけての環境はずいぶん変わったものと見える。 View Photo...

アフリカヒレアシ - African Finfoot - Podica senegalensis

鏡のような水面を、つーと音もなくすべっていくのがよく似合う。朝まだくらいうち、岸辺に腰掛けて水を見ていると、そっと出かけていくのが見える。
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カノコバト - Spotted Dove - Spilopelia chinensis

日本のキジバトの色調を全体に少しくすませて、その分少し紅を加えてから首に派手な風呂敷を巻くとこの鳩の出来上がり。この写真はハワイで撮ったものだが、台湾でも香港でもマレーシアでも普通種で、キジバトより勢力が強い感じがする。 View Photo...

コサギ -Little Egret - Egretta garzetta

ただでさえ強風で知られる澎湖島の浜なのに、夕方が近くなってその風がまたどんどん強くなってくる。撤収しようか迷っていると、コサギが一羽、浅瀬を風に向かって、怒ったようにずんずんと進んでいくのが見えた。 View Photo...

アオアシシギ - Common Greenshank - Totanus nebularia

シギなどの水鳥はよく似ている上に、世界中あちこちを行き来しつつ、あるいは入り交じって棲息しているからただでさえ判りづらいのに、各国語が自らの事情や言語感覚に基いて勝手に名前を付けるので、命名のズレがまた複雑である。英語でキアシと言えばアメリカ大陸のシギなのに、日本のキアシシギは英語圏では尾が鼠色のオシャベリ鳥になり、それぞれを踏襲したと覚しい台湾・中国の図鑑では、前者が黄足シギ、後者が灰尾シギという塩梅だ。それが仏語圏に行くと今度はシベリアの騎士になったりするから可笑しい。写真のアオアシシギは比較的個性的で、確かに長目の脚が青灰色だから、日本語でアオアシ、英語で緑脚、中国語圏は青脚と、まずは誤差の範囲内に出揃ったと言えるが、仏語の図鑑では吠える騎士とあった。 View Photo...

ベニハワイミツスイ - Iiwi - Drepanis coccinea

頭から脚までちょっとびっくりするような澄んだ赤い色で、嘴はとても長い。姿だけでなくて、時々雄はつま先立ってキューキューコポコポと妻への愛を吐き出す。愛すべきキテレツな鳥だけに、ずいぶん数が減っているようで心配だ。

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ムナジロガラス - Pied Crow - Corvus albus

肉色の口をしたカラスがある一方で、こいつの口の中は漆黒の虚空である。異次元の世界につながっていそうで、ちょっと怖い。

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カルガモ - Spot-billed Duck - Anas Poecilorhyncha

静かな気配を感じて眼を上げると、倒木越しにこちらを窺うカルガモと視線が交錯した。

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アリサンチメドリ - Grey-hooded Fulvetta - Fulvetta cinereiceps

あまり動じない性格のようで、山道を歩いている時、気配にふと目を上げると、すぐそこに尻が見えたのだった。思わず「おい」と声をかけると慌てふためいて出てきて、道の反対側に飛び移り、体勢を整えてから改めてじっと僕を見た。 View Photo...

キジ - Green Pheasant - Phasianus versicolor

八ヶ岳山麓にある山荘を借りて、窓を開けて読書をしたり、うたた寝をしたりしていると、ケンケーン、というか、ギェギェー、というか、とにかくキジの鳴き声があちこちからしてくる。声が近づいてきたら、邪魔にならない程度の見晴らしの良い場所に退避して、カメラを構えて待つのである。そうすると、間もなくつがいのキジが現れて、僕の顔を覗き込んだり、他のキジの声を分析したりしながら、地面をついばみついばみ、通り過ぎていく。雌は案外無頓着で、雄の方が警戒心の強いのは人間同様である。それにしても、キジも啼かずば撃たれまい、とはよく言ったものだ。 View Photo...

キバシウシツツキ - Yellow-billed Oxpecker - Buphagus africanus

背中に居着いて、ダニやら虫やらを食べてくれるというところまではよいが、チョロチョロと我が物顔に腹や尻を行き来するだけでなく、頭の後で彼女を追っかけ、高らかに愛を歌いだす、しかもこの厚かましい顔だ。だから水牛は深く感謝しているかというとそうでもなくて、結構嫌そうに追払っている。もちろんウシツツキは牛の耳の後にあって東風の馬耳を射るが如きあり。 View Photo...

カイツブリ - Little Grebe - Tachybaptus ruficollis

カモやサギのなかに交じり、この小さな鳥がぽつん、と浮かんでいるだけで何だか自然の奥行きが深くなったような気がする。裏の公園の水鳥軍の貴重な二番バッターである。

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チュウシャクシギ - Whimbrel - Numenius phaeopus

いぶかしがる【訝しがる】不審に思って知りたがる。(広辞苑)


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ミミジロチメドリ - White-eared Sibia - Heterophasia auricularis

日本語教育を受けた台湾原住民の方との会話に困惑することの多かったなか、サトイモ畑で行き合った老人とやっと自然体で世間話をすることができて、なんだかほっとして腰を下ろしていると、斜面の下の方からこのチメドリが何羽か上がってきて、呼びもしない僕の顔を覗いて行った。 View Photo...

ズアカムジヒタキ - Fire-crested Alethe - Alethe castanea

緑の天堂のような森の一角で、きみは誰?きみは誰?と僕に呼びかけ続けたヒタキ。


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マガモ - Mallard - Anas platyrhynchos

子供の頃、鳥の図鑑のお気に入りは、切なそうに前方を凝視するツグミと、このマガモだった。今思うとなんでマガモだったのかやや不思議だが、緑にかがやく頭が好きだったような気がする。どこにでも居る鳥だけれど、毎年、家の近所に来るのは一羽、せいぜい二羽というところ、今年もその一羽を確認できてちょっと嬉しい。

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ハダダトキ - Hadada Ibis - Bostrychia hagedash

旗本退屈男と違って、頬に三日月の紋章がある。不気味なまでに寡黙なコウノトリ組と異なり、きゃきゃきゃきゃと実に騒々しい。日本のトキも、このように喧しい鳥だったのだろうか。

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ヒヨドリ - Brown-eared Bulbul - Hypsipetes amaurotis

地道に近所でバードウォッチングシリーズの続きは、葬式の帰り、町田で見たヒヨドリにした。以前、アメリカ人バーダーの来日鳥観察レポートを読んだのだが、ヒヨドリを評して、この鳥はひどい、姿は**のように醜く、鳴き声は**のようにおぞましい、と書いてある。気持ちは判らないでもないが、晩夏の頃、明け方チーパルピヤ等と囀る声はそれなりに素敵だし、体調がよく、気分がささくれていない時の姿はそれほど捨てたものではない、ほら。
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ハシブトガラス - Large-billed Crow - Corvus macrorhynchos

オーストラリアのMagpie(カササギフエガラス。本館ではモリツバメのページに収録)ほどではないけれど、もう少し精進すれば相互にコミュニケーションできそうな気がするのがこのカラスだ。個体によってはカァカァと呼ぶとカァカァと返事をしたり、あるいは理事をからかいにやって来て足を引っ張ったりする奴がいるが、あと一歩、いや三歩くらい、ちょっともどかしい。
追記:前回のエントリでシメがいない、と書いたが、その後遭遇した。木の高いところにいて羽繕いをしていた。
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メジロその2 - Japanese White-Eye (2) - Zosterops japonics

東京都内、杉並の我が家近辺では昨年は冬鳥が多く活況を呈していたのだが、今年はすくない。去年いて今年(まだ)見ないものを挙げると、ハシボソガラス、ホシハジロ、コガモ、シロハラ、マミチャジナイ、マガモアカゲラシメ、カワラヒワ、アオジ、ヤマガラ、エナガといったところ。風邪を引いたりして昨年ほど探索できていないせいもあるけど、散歩しても目に付くのはシジュウカラやメジロくらい、全体に淋しいことは事実だ。写真は昔日本から持ち込まれたものが野生化したハワイ島のメジロ。競争が激しいのか、気候が厳しいのか、本家の者どもに比べるとどこか余裕や愛想がないような感じがするけれども、孤島は得意分野だけに数は多かった。 View Photo...

ミツユビカモメ - Black-legged Kittiwake - Rissa tridactyla

寒くなってきて、しきりに思い出されるのがこの鳥である。寒風吹きすさぶ冬の海を、あちらと思えばまたこちら、びっくりするような速度と敏捷さで縦横に飛び回る。頭の位置だけを前向きに固定して、首を軸に体を右に左に回転させ、ちらとこちらを見てからあっと言う間に視界から遠ざかる。時々、高い波の間に、一族郎党が白い泡のように頼りなく浮かんでいるのが見える。カモメといえば、何となく浜でうだうだしながら人のものを突っついているようなイメージを漠然と抱いていたけれど、このカモメは冷たい海で生きる性能を十全に備えた小型戦闘機なのだった。 View Photo...

ムラサキサギ - Purple Heron - Ardea purpurea

明けましておめでとうございます(まだ12/31だけど)。正月らしく何か目出度い写真を、と思ったのだが、なかなかこれは、と思うものがなく、タンチョウみたいにみえるコウノトリの乱舞というのがいい線行っていたけれど、モドキというのはよくない、とまた思い返し、結局元気のよいムラサキサギにした。サギ類は比較的繁栄しているだけあって、よく見れば体躯はスペシャルな機能が満載である。折り畳み式エレベータ頚椎。黄金に光るやたらよい目。どこまでも飛んでいける大きな翼。力強い脚。それしかないけれど、それぞれの機能がそれぞれに特化していて立派だ。 View Photo...

ヌマヒヨドリ - Swamp Greenbul / Swamp Palm Bulbul - Thescelocichla leucopleura

一日中ヤシの木の中で、ぎゃあぎゃあと啼き交わしている。


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ダイゼン - Grey Plover - Pluvialis squatarola

結構どこにでもいるくせに、実はどこにも居場所がないように、おどおどと遠慮がちに遠くの浜を歩いている鳥。潮が満ちた時、一羽が珍しく近くに寄ってきて、例によって遠慮がちにあたりを見回した後、僕の左横、10m先に腰を下ろした。世間話がしたくなるような、なんだかいい雰囲気だった。 View Photo...

クロツラヘラサギ - Black-faced Spoonbill - Platalea minor

関門の辺で二日ほど自由な時間が取れたので、博多湾に行ってきた。干潟のまわりをうろうろと見ていると、先日澎湖でも見たクロツラヘラサギが居る。クロツラヘラサギの繁殖地は遼寧省と38度線地帯の二ヶ所しかないということを何かの記事で読んだが、そうすると先日の澎湖組と今回の博多湾組は顔見知りなのかもしれない。こんな嘴だから、首から上の羽繕いは手近なところにいる二羽ずつで済ますのが面白い。 View Photo...

ハシボソガラス - Carrion Crow - Corvus corone

誰が何といおうと、カラスは断然、カッコいい。紫に輝く漆黒の体躯、メタリックな嘴と脚。そして都会ではほぼ唯一、自分から人間にコミュニケートしてくる勇気と頭脳。大学生の時、ベンチで居眠りをする頭をコツコツと後からつつかれてから、僕は断然、カラスの味方だ。 View Photo...

キアシシギ - Grey-tailed Tattler - Heteroscelus brevipes

話には聞いていたが、実際に澎湖の風は強い。人間だけでなく、シギやチドリだっておっとっとっと、とよろけながら歩いている。


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キノドカラカラ - Black Caracara - Deptrius ater

現地でカラカラと呼ばれている鳥の、ノドのところが赤いのがアカノドカラカラ。そしてノドは別段に黄色くはないけれど、顔が黄色いこの種類が、おそらくアカノドとの対比の関係で、キノドカラカラと名付けられた。決して、ノドがカラカラというわけではない。それにしても、南米のジャングルは旧大陸出身者にはちょっと想像のつかないものが出てくるから、どこか奥深さを感じる。 View Photo...

オオグンカンドリ - Great Frigatebird - Frigata minor

気がつくと視界の端に唐突に出現し、強風の中、独特の姿勢を保ったまま一気にまた視界から消え去る。なんだか、ちょっとかっこいいのだった。

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アカオネッタイチョウ - Red-tailed Tropicbird - Phaeton rubricauda

純白の体躯、赤い尻尾にペンギンみたいな脚。これを見ると、ああ、南の島に来たなあ、という感じがする。空中で速度を落とすと、尻尾が勢いを失ってだらーんと垂れ下がるのもいい。

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メダイチドリ - Lesser Sand-Plover - Eupoda mongola

とりあえず梅雨明けらしいので涼しげな奴を一枚。暑中見舞は梅雨明けから8月7日頃に来る立秋の間に出すそうだが、梅雨明けがこんなに遅いと慌ただしいことこの上ない。なお、本館・別館とも真夏モード(暑いため動けない。暑いため出かける)に入っており更新頻度が低下しています。 View Photo...

ジュウイチ - Rufous Hawk-Cuckoo - Hierococcyx hyperythrus

あきれる程に大きく開ける口のせいもあるし、ヒステリックな歌い方や唐突に大きな目玉にも原因があると思うけれど、どこかちょっと頭が変な鳥、と思わせるところがある。夜も啼くというし。
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ウグイス - Japanese Bush-Warbler - Horornis diphone

一年に一度、いやひょっとしたら一生に一度だけ、強気でりりしいウグイスの雄。りりしさ、しかと受取りました。


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カワウ - Great Cormorant - Phalacrocorax carbo

本当は、おおきなアメリカザリガニを呑み込もうとする、悪魔的な風貌をしたカワウの写真がスタンバイしていたのだけれど、それではYahoo!のニュースから流れて来た方に悪い印象を残しかねないので、ここはぐっと我慢して、婚姻色の鮮やかなこの冬の写真に急きょ差し替えることにした。独特の、いや孤高の美学と言っておこう。 View Photo...

ダイサギ - Great Egret - Ardea alba

じりじりと照りつける陽射しのもと、波が寄せては返す、しびれるような夏の浜辺で、サギも幸福を感じたりするのだろうか?

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アオサギ - Grey Heron - Ardea cinerea

Yahoo!の動物ニュース(京都迎賓館のコイがピンチ)からのリンクで流れてこられた方からいくつか質問があったので、急きょアオサギ、ダイサギ、カワウの三連発を行くことにします。写真は今ひとつだけど、まぁ号外のようなものです。
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ヒバリ - Eurasian Skylark - Alauda arvensis

チリチリと遠く頭上でさえずるヒバリをぽかーんと眺めていたら、色々なことがわかった。風の具合によっては羽ばたかずにホバリングすること。それから、右を向いたり、左を向いたり、存外にキョロキョロしながら囀っていること。やっぱりヒバリは晴れた日がいい。それも、逆光ならさらにぴったりだ。 View Photo...

ハシブトムジチメドリ - Abbott's Babbler - Malacocincla abbotti

ぬかるんだ暗い森の地面で、一羽嬉しそうに餌を食べていた。逃げる風もない。やがて飛び立つと、自慢するように巨樹の前に止まり、ポーズを取った。

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インドハッカ - Common Myna - Acridotheres tristis

だいぶ暑かったから口を開けたまま、何やらこっちを見て訴えかける風情なのだがその内容はよく判らない。鳥にせよ犬猫にせよ、こういうことは時々ある。ひょっとしたら前世の宿縁で、あれは前世で家来だったのではないか、と理事に同意を求めると、主従が逆かもしれないではないか、と言う。確かにその可能性はあるが、そうではない気がする。きっと違う。 View Photo...

エナガ - Long-tailed Tit - Aegithalos caudatus

エナガは忙しい鳥だ。ふわふわとした体をきびきびと動かし、何やらブツブツと呟きながら、休みなく餌を求めて動き回る。僕と違って、立ち止まったり、振り返ったり、あまりそういうことはしないようだ。


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ハシブトガラ - Marsh Tit - Poecile palustris

鳥の写真が多いから、本当は別のものにしようかと思っていたのだけれど、ハードディスクの交換があって出鼻をくじかれる。昨日、今日と寒いから、去り行く冬を惜しんで、北海道のハシブトガラにする。

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クビワムクドリ - Black-collared Starling - Sturnus nigricollis

まるで白頭鷲のように立派に見えるけれど、ムクドリのなかまだ。ムクドリの仲間だけれど、カラスのような堂々たる体躯。しかもムクドリらしい図太さと騒がしさも兼ね備え、実際に対面するとかなりアクが強い感じがする。しかしながら、写真うつりがよい。

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ホロホロチョウ - Helmeted Guineafowl - Numida meleagris

人でも鳥でもそうだが、矜持と怯懦が交錯するような性格は見ていて面白いことがある。


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メジロ - Japanese White-eye - Zosterops japonicus

小さな体、ちょっと意地悪そうな眼、シールを貼り付けたような白いマーク、鮮やかな黄緑の羽毛、か細く優美な地啼き、清かなさえずり。日の光のなかを行き来するメジロはまぶしい鳥だ。

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アカゲラ - Great Spotted Woodpecker - Dendrocopos major

三バカに会いに裏の公園に行く。寄生蜂や吊虻に春を実感しながら耳を澄ますと、キョ!キョ!どけ!どけ!とアカゲラが啼いていた。普通種だけれど、近所では初めて見る。これでこの冬は30種類くらいだろうか、東京の冬もまだそう捨てたものではない。

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アカハラ - Brown-headed Thrush - Turdus chrysolaus

散歩コースの裏の公園の秘密の一角にいつも居座って、ここ二か月、嫌そうな顔をしながら僕を迎えてくれた三バカトリオ(シメ、シロハラ、マミチャジナイ各一羽)の一角。格好の遊び相手だったが、こいつらとももうすぐお別れの時が来る。

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キバシリ - Eurasian Tree-creeper - Certhia familiaris

うまく言えないが、共通の話題がなくて、縁が薄いような感じのする鳥だ。ある日突然アッシジの聖フランチェスコに生まれ変わっても、こいつらは話を聞きに来ないような気がする。ひょっとすると、顔の向きが違うからかもしれない。

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ヒシクイ - Tundra Bean Goose - Anser serrirostris

ヒシクイを含めたガンの仲間は、日本からどんどん追い出されそうになっている種類の一つといっていいだろう。この写真とは違うが、青森の海のはるか沖合の海上すれすれ、風に隊列を崩し、なき交わしながら渡るヒシクイの群れを船の甲板から見て、先日少なからず心を打たれた。 View Photo...

トビ - Black Kite - Milvus migrans

トビにはいつも自分の存在を持て余しているような、どこか重い風情があるけれど、この日のトビはくるくると旋回し、のぼり、また羽ばたいて、いつまでも飽くことがなかった。


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ホシハジロ - Common Pochard - Aythya ferina

ホシハジロがなぜか一羽、頑固そうな英国紳士といった風情で泳いでいた。ホシハジロを見ると、いつも目が気になる。僕が知らないことを知っている、そんな目だ。


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シメ - Hawfinch - Coccothraustes coccothraustes

裏の公園にシメが一羽いる。はじめの頃はいつもビクビクとして木の高みにいたけれど、最近はすっかり落ち着いた。少々頭でっかちだけれど、端正で美しい鳥だ。


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ダマライワビタキ - Tractrac Chat- Emarginata tractrac

こういうコマドリ系の奴にはちょっと弱い。つぶらな瞳でじっと見つめられると、胸羽のハタハタにまでドギマギしてしまう。

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ツグミ - Dusky Thrush - Turdus eunomus

その、とろとろと光る漆黒の目玉に、僕はどのように映っているだろうか。


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