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アオゲラその2 - Japanese Woodpecker #2 - Picus awokera

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このところ、主戦のレンズにだいぶガタが来ているのだ。写りは全く問題ないのだが、大東島デビューから五年を経過し、どうも機構の部分で、使っていてちょっとしたところに気になることが多くなってきた。何度か修理もしていて、モータの交換までしているので、そろそろ買い替え時ではある。

機材というのは信頼が大事で、ここを押せばこうなるはず、これがこう、あれがこうなってこう写せば、この機材ならこういう仕上がりにしてくれるはず、という信頼が成立しないと、咄嗟の撮影がうまくいかない。夏の遠征に、このレンズを連れて行くのか、どうか、ずいぶん迷った(だって写るんだもん)末、結局新しいのを久しぶりに一本買った。

新しいとは言っても、前のと全く同じモデルだから、全然新味はない。忙しさにかまけて、段ボール箱のまま納戸に置いていたのだが、さすがにそろそろ試さねばならないと気付いて、昼、開封して、装着した。そのままフィルタなどを前のから移す。気分の高揚もない。

これこれこういう事情だから、誰か被写体になるものは居らぬか、我こそはと思わん者は出でよ、と窓から呼びかけると、裏のヒノキからたちまちアオゲラの夫婦が目の前に飛び出した。暑い日だったから、二羽とも口をだらしなく開けているが、それでも代わる代わる、こちらを覗き、あちらからまた顔を出して、しばらくつきあってくれた。まぁ傷もなくて綺麗だし、よろずスムーズだし、確かにレンズと何とかは新しいほうがいいのが確かだ。

これだけでは何だから、アオゲラのことも書いておくと、当地ではひとまわり小さい
アカゲラ、三まわり小さいコゲラとともにキツツキ三兄弟を形成しており(オオアカゲラはまだ見ない)、周年常駐している。啼き声と言い、習性といい、アカゲラがキツツキの王道を行くのに対し、どこか油断がならない曲者、というのが僕らのアオゲラの認識だ。ひょい、ひょいという挙動もちょっと変だし、家の壁を叩くし、大きな図体で地表近くや地面にもよく降りる。窓の影からそうっと見ていると、夫婦でひょい、ひょいと切り株を交互につついていたりする。なんだか色々あやしい。

その一は
これ。もう8年も前。この時は、東京で大きなレンズをかついで撮っていた。

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腕がたくましい。
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8/16追加。窓の外で何やらごそごそしている怪しいアオゲラ ('16/11撮影)
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[写真撮影 : 2017/08 - 長野県 - 約30cm - 個人的博物館本館のキツツキのなかまのページへ]
[photo data : 08/2017 with the last shot taken 11/2016 - Nagano, Japan - about 30cm - visit the main PMNH museum (
Woodpeckers, Honeyguides and their related birds)]



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