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オオハシアジサシ - Large-billed Tern - Phaetusa simplex

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さすがに南米大陸ともなると川は大河で、水は滔々と、というより半ば暴力的に流れている。当然魚も多い。とすると、アジサシの出番。

カワセミもたくさんいるが、岸からの落下出撃なので、川幅の大部分は攻撃圏外となってしまう。その点アジサシは、川の中に突き出た岩で休み、上空を旋回し、かなりの高度からピンポイントの爆撃で仕留める。顔はちょっと間抜けだけれど、環境とぴったり適合した生態がすばらしい。

たぶん水中には水中の凶暴な連中が色々といるせいで、ぷかぷか浮かぶスタイル(ペリカンカイツブリみたいな)の鳥はこの川では皆無だ。カワセミにせよアジサシにせよ、ミサゴサギにせよ、用事が済んだらさっと切り上げる連中が主流。モタモタしていると、がぶん、と呑まれたり、がつがつ齧られたり、痺れさせられたり締め上げられたりするのだろうと。

いずれにしても、泊っているキャンプの目の前で、アジサシがすいすい飛んでくれると僕はうれしい。


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[写真撮影:2017/08 - スリナム - 約35-40cm - 個人的博物館本館のカモメ・ミフウズラのなかまのページへ]
[photo data : 08/2017 - Arapahu, Suriname - abt. 35-40cm - visit the main museum (Gulls & Buttonquails)]
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