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ヒゲワシ - Lammergeier - Gypaetus barbatus

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ヒゲワシ、というか lammergeier は昔ピレネーの峡谷で見て以来、今夏のモンゴルで二回目。これが出てくるとやはり心躍るものがある。


モンゴルは意外と水が豊かなところで、夏でもゴビでも(やや異常気象らしいが)何日かに一遍雨が降る。ゴビの峡谷の観光地 Yoliin Am の周辺には二日予定していたのだが、一日目は車の故障で時間短縮。二日目は朝からざぁざぁ降りの雨で、心中落胆も甚だしい。

最近買い替えて以来あまり着たことのない雨具を着て、体ごと、カメラごとびしょ濡れになって歩いて行く。最初は観光客もいたが、本降りに諦めたか引き返す人が増えていくのを心中喜びつつ、奥に奥に進んでいく。ゴルジュの辺でガイドを車に帰し、あとはお日さまお日さま出てきて遊ぼうというモンゴルの童謡を口ずさみながら、腰を据えて持久戦に持ち込む。

しばらくして雨が上がると、岸壁の右から左から、一斉に各種ハゲワシ。そして十字架のような lammergeierが二羽。胴体から生えた腕が、羽に溶け込んでいるように見えるのがちょっと霊的な生物のようで頼もしい。この鳥の名前がついた谷で、二人と二羽、遭遇を心から愉しんだ。雨だったが、よい日だった。

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[写真撮影 : 2012/08 - モンゴル・ゴビ - 体長推定 1.2m - 個人的博物館本館のワシ・タカのなかまのページへ]
[photo data : 08/2012 - Gobi, Mongolia - estimated length 1.2m
- visit the main museum (Hawks, Eagles and other Hawk-like birds)]
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