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ノゴマ - Siberian Rubythroat - Calliope calliope

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子供の頃の図鑑のページの左上の目立つところに、この鳥が草原で囀っている絵があったから、この喉の赤い鳥のことは知っていたが、今まであまり大した縁がなかった。

基本的に本州には来ない鳥で、これまでで唯一遭遇したのは、台湾・台東の11月の山の中、熱帯の林道の脇の薮の中にいた一羽のみ。こんな喉の赤い鳥はほかにいないから見間違うことはなく、一瞬ぎょっとして、なぜお前がここに居るかなぁ、と訝しんだ。東南アジアと並んで台湾も越冬地だから、いま考えれば別におかしくはないのだが、まぁ、考えたこともなかったから、ちょっと吃驚した。

今回、六月といういい季節に道北を旅して、あちこちで「普通に」ノゴマが囀っているので、またちょっと驚いた。これもまぁそうだよなあ、繁殖地なんだからあたり前だよなぁ、と思いつつ、すっかり忘れていたから、ちょっと嬉しかった。

見ていると、赤いというか、朱というか、緋というか、とにかく茹でたカニの甲羅みたいな、独特な、余り見ない色の喉をぷっくりと膨らませて、あちら、こちらで懸命に大きな声で囀る。縄張り宣言に忙しい季節ということもあるが、
どことなく粗雑な印象も受けるのだった。

似たような場所で似たような仕草で歌っているから、つい似たような写真が多くなる。まぁ、こういう姿で見えるのだから、それはそれで仕方がない。

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[写真撮影 : 2023/06 - 北海道・天売島、焼尻島、幌延町 - 15cm - 個人的博物館本館のヒタキのなかまのページ]
[photo data : 06/2023 - Teuri Is./Yagishiri Is./Horonobe Town, Hokkaido - 15cm - visit the main museum ('
Old World Flycatchers')]
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