pmnh wildlife portrait archive : insects

シータテハ - Comma - Polygonia c-album

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十日ほど前にピカピカのアサギマダラを見たり、今日、ルリタテハが飛んで行くのを見たりすることはあるけれど、蝶の季節はもうほとんど終わっている。

ちょっと前までは、もう朽ち果てる寸前のタイアザミの花に、ボロ雑巾みたいになって、もはや何ヒョウモンだったのか分からないくらいのヒョウモンがしがみついていたりしたが、もうそういう者どもも見なくなった。夏の初め、颯爽と出てきた時の鮮やかな姿を覚えているから、ちょっと切ない。

日当たりのよい斜面に様子を見にいくと、かろうじて、シータテハと、あと、セセリがちょっといた。ピカピカとは言えないけれど、シータテハは年に二三回生まれて、この姿のまま越冬に向かうのだから、十分にちゃんとした姿だ。それでもノコンギクなんかにしがみついて、懸命に日の光を浴びているのだった。

早春のちょっと暖かい日に、間違ったみたいに出てくるまで、あと五ヶ月くらいだろうか。まぁ冬は長いけどがんばれ。

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[写真撮影: 2020/10 - 長野県 - 開長約4-5cm - 個人的博物館本館の「いわゆるタテハチョウのなかま」のページへ]
[photo data : 2020/10 - Nagano, Japan - Wingspan about 4-5cm - Go to "Emperors, Pansies, Tortoiseshells.." in the main site]
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